ヤンキース・田中将大、開幕戦以来の2勝目 女房役も太鼓判「スライダーが非常に良かった」
2019/04/21
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ヤンキースは勝率5割復帰
ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が20日(日本時間21日)、本拠地ヤンキー・スタジアムでのカンザスシティ・ロイヤルズ戦に先発登板。7回を1失点に抑える好投で、開幕戦以来となる今季2勝目を挙げた。米メディア『Newsday』が同日、伝えている。
得意のスプリットが本調子ではなかったという田中。初回、2つの四球を与える苦しい立ち上がりを無失点で切り抜けると、2回は2三振を奪うなど三者凡退とし、徐々にリズムを掴んだ。
2点リードとなった3回は、先頭の9番・ハミルトンに三塁打を浴び、無死三塁のピンチを背負う。しかし、女房役・ロマインが「(今日は)スライダーが非常に良かった」と言ったとおり、ここで田中は一段階ギアを上げると、1番・メリフィールド、2番・モンデシーからスライダーで連続三振。最後もゴードンをスライダーで遊ゴロに打ち取り、この回も無失点。4回、5回も安打は許したが、内野ゴロを打たせて併殺とし、どちらも3人で斬ってとった。
6点リードで迎えた6回には、先頭のメリフィールドに右翼スタンドへ一発を浴び、1点を返されたものの、大量リードは変わらず、その後も落ち着いた投球でアウトを重ねた。次の7回にもマウンドに上ると、淡々とフライ3つで三者凡退とし、この日の投球を締めくくった。
田中は、7回94球を投げ、被安打4、奪三振7、与四球3、失点1の成績で今季2勝目を手にし、防御率を2.76としている。
その後も攻撃の手を緩めず、計4本塁打の猛攻をみせたヤンキースは9-2で勝利。エースの好投で勝率は5割に復帰した。負傷者リスト(IL)入りの選手が続出しているチーム状況だが、田中は「このまま良い野球を続け、今のポジションをキープできれば、(IL入りしている)彼らが戻ってきた時に良い位置まで行ける」と自信を覗かせている。地区首位レイズと3.5ゲーム差の2位につけているヤンキースは、主力復帰まで粘り強く戦い抜く。