史上最高難易度のダブルプレー? 本塁打阻止&強肩連発、アスレチックス守備陣が魅せた!
2019/04/22
Getty Images
オークランド・アスレチックスは21日(日本時間22日)、トロント・ブルージェイズと対戦。この試合で中堅を守ったラモン・ローレアーノ外野手らアスレチックス守備陣が披露したダブルプレーが全米で話題を呼んでいる。試合は4-5でアスレチックスが敗れた。
このプレーが飛び出したのは2回表のブルージェイズの攻撃。走者を一塁に置き、5番テオスカー・ヘルナンデス外野手が放った打球は中堅フェンスを越えていく本塁打性の当たり。これをローレアーノがジャンプして好捕すると、即座に一塁に返球したが、高く逸れ、一塁手が捕球できず。これを見た走者が二塁を狙うと、カバーリングに回っていたニック・ハンドリー捕手が二塁に送球して走者をタッチアウトに仕留めた。
珍しい形でのダブルプレーとなったが、投げていたブレット・アンダーソン投手も興奮を隠しきれず叫んでガッツポーズを見せた。公式サイト『MLB.com』によると、普段はポーカーフェイスを貫くスタイルで知られる左腕も、「感情を抑えようとしたけど、僕が人生の中で見た最高のプレーだったから…」と守備陣を絶賛した。
中堅最深部で本塁打阻止のジャンピングキャッチ、さらに一塁ベース後方までノーバウンドで返球したローレアーノ自身は試合後には冷静なコメント。「必死のプレーだったので返球の方向がとっさにわからなかったので、何も考えない状態だったが体が反応してくれた」と語った。
ハンドリーの好カバーリング・素早い送球に遊撃手のマーカス・セミエン内野手のタッチプレーと、一流選手たちが長年積み重ねた鍛錬が集約されたビッグプレー。試合の行方を大きく左右する瞬間となった。
ローレアーノはその圧倒的な強肩で今季もすでに中堅深くからの返球でダブルプレーを奪っていたが、本塁打阻止が絡んだ今回のプレーは別格。2点を失っても何ら不思議ではない場面でアウトを2つ増やしてみせた。”守備で試合を変える”ローレアーノから目が離せない。