ホワイトソックス、有望株ヒメネスが忌引リストから復帰 通算149勝のベテラン右腕を“戦力外”に
2019/04/27
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着実に進む世代交代、チーム再建
シカゴ・ホワイトソックスは26日(日本時間27日)、忌引リストに入っていたルーキーのイーロイ・ヒメネス外野手を25人枠ロースターに戻すと同時に、先発右腕のアービン・サンタナ投手を40人枠ロースターから外す措置を取った。
ヒメネスは今季デビューを果たした22歳の期待の新人で、球団の若手有望株ランキング1位に位置付けられている。今季ここまでメジャーで20試合に出場し打率.231、3本塁打、8打点を記録。12日(同13日)の敵地でのニューヨーク・ヤンキース戦ではメジャー第1号から2打席連続本塁打を放つ活躍を見せた。昨季は傘下マイナーの3Aで108試合に出場し打率.337、22本塁打、75打点、OPS(出塁率+長打率).961と高水準の成績を残しており、今季のアメリカン・リーグ最優秀新人賞(新人王)の有力候補とも目されている。
ホワイトソックスは22日(同23日)、ヒメネスに対して母国ドミニカ共和国に住む祖母が他界したことで一時的に「忌引リスト」入り。そして、4日後の26日に試合に出場可能な25人枠のロースターに戻した。またこれに伴い、先発右腕のサンタナを40人枠のロースターから外すDFA、いわゆる“戦力外”の措置を取った。
36歳のサンタナは、昨季までにメジャー通算149勝を挙げるベテラン投手。2005年にロサンゼルス・エンゼルスでデビューして以降、カンザスシティ・ロイヤルズ、アトランタ・ブレーブス、ミネソタ・ツインズと渡り歩いて今季からホワイトソックスに加わった。昨季はキャリアで初となる未勝利に終わったが、今季もこれまで3試合に登板し0勝2敗、防御率9.45と苦しんでいた。
26日現在アメリカン・リーグ中地区で9勝14敗で4位のホワイトソックス。世代交代、チーム再建が着実に進む中、これからチームがどのように進化していくか注目だ。