ゲレーロ親子はどこまで行けるか。ボンズ、グリフィーら最強親子のセイバー数値を振り返る
2019/04/28
Getty Images
日本球界にゆかりのファミリーも
・ホセ・クルーズ(54.4)&ホセ・クルーズJr.(19.5) 計73.9
こちらはプエルトリコの野球一家。父ホセ・クルーズは通算2251安打を放ち、2度のオールスター選出、2度のシルバースラッガー賞受賞という名外野手。2人の弟トミーとヘクターは共にNPBでプレー。トミーは日本ハムファイターズ(1980年~1985年)で、ヘクターは読売ジャイアンツ(1983年)でそれぞれプレーしている。
・サンディー・アロマー(10.5)&ロベルト・アロマー(67.1) 計77.6
同じくプエルトリコ出身の野球一家。父サンディー以上に、サンディー・アロマーJrとロベルトの2人の息子の活躍が印象的。兄アロマーJr.は新人王受賞や6度のオールスター出場という名捕手で、生涯WARは13.7。弟ロベルトは10度のゴールドグラブ受賞、通算2724安打という輝かしいキャリアを誇り、2011年に野球殿堂入りしている。
・セシル・フィルダー(17.2)&プリンス・フィルダー(23.6) 計40.8
阪神タイガースでの活躍が印象的な父セシル。MLB復帰後に2度の本塁打王と3度の打点王を獲得。息子プリンスも本塁打王と打点王を獲得しているというスラッガー親子。父セシル、息子プリンスそれぞれの通算本塁打は揃って319本となっている。
現役通算2590安打、449本塁打を放った、ブラディミール・ゲレーロ氏の通算WARは59.4となっている。1位のボンズ親子の数値を超えるには、ゲレーロJr.はMLB史上5位に相当する、161.4以上の数字を残さないといけないことになる。ゲレーロ親子は、どこまでボンズ親子に迫れるか。ハードルは果てしなく高いが、ゲレーロJr.のキャリアは始まったばかり。そのキャリアは無限の可能性に満ちている。