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フィリーズ、攻守の要セグーラに悲劇…復帰戦で頭部死球 速球がもろに直撃も「ジーンは元気だ」

2019/04/28

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前日までハムストリングの張りで10日間IL入り

 フィラデルフィア・フィリーズのジーン・セグーラ内野手が27日(日本時間28日)、本拠地シチズンズバンク・パークでのマイアミ・マーリンズ戦で頭部に死球を受けた。米公式サイト『MLB.com』が同日に速報した。
 
 セグーラはこの日、マーリンズ戦で「2番・遊撃」で先発出場。左ハムストリング(太もも裏)の張りによって入っていた10日間の負傷者リスト(IL)からの復帰戦だった。
 
 悲劇が襲ったのは2回。2点を先制しなおも2死一、三塁のチャンスの場面で第2打席を迎え、マーリンズ先発の右腕トレバー・リチャーズ投手対戦したが、初球の90.1マイル(約145キロ)の速球が右打者セグーラの頭部にもろに直撃した。セグーラは頭部を押さえながらその場に数分間倒れ込み、駆け寄ったスタッフとともベンチの奥に下がって交代を余儀なくされた。
 
 セグーラはメジャー8年目の29歳。2016年から昨季まで3年連続で打率3割以上をマークし、今季から加入したフィリーズでも前日までに16試合に出場して打率.328、1本塁打、10打点、出塁率.384、長打率.478の成績を収め、フィリーズ打線に欠かせない軸として活躍していた。
 
 突然のアクシデントでセグーラを欠いたフィリーズだったが、セグーラの代走で出場したショーン・ロドリゲス内野手を一塁に置いた満塁のチャンスで、続く3番のブライス・ハーパー外野手が2点タイムリー二塁打を放ち4-0とリードを広げた。
 
 そしてフィリーズは5回までに10-1と大量リード。しかし6回から8回までに投手陣が打ち込まれて計8失点し、10-9と1点差に詰め寄られる。それでも、8回にリース・ホスキンス内野手が第8号2ラン本塁打を放ってダメ押し。12-9で打撃戦を制した。フィリーズは2連勝としてナショナル・リーグ東地区首位をキープしている。
 
 米公式サイト『MLB.com』によれば、フィリーズのゲーブ・キャプラー監督は試合後「ジーンは元気だよ。脳震とうのテストを受けたが、我々はそれが起きているとは思わない。明日再評価するが、今のところとても良い状態だ」と現時点では大きな事態になっていないことを明かした。セグーラは、「脳震とうプロトコル」という規定により試合後の取材には応じなかった。

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