ドジャース、カーショウが待望の今季初勝利 エースが快進撃誓う「これを続けていく」
2019/04/28
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7回1失点の奮投、味方打線が最後に応える
ロサンゼルス・ドジャースのクレイトン・カーショウ投手が27日(日本時間28日)、本拠地ドジャー・スタジアムでのピッツバーグ・パイレーツ戦で7回1失点の好投を見せ今季初勝利を挙げた。
今季はオフに3年総額9300万ドル(約105億円)で契約延長したものの、スプリングトレーニングで左肩の炎症を起こし出遅れていたカーショウ。ここまで2試合で7回2失点、6回2失点と好投していたが、中5日で迎えたこの日はついに待望の初勝利を挙げた。
初回パイレーツの上位打線を2三振を含む3者凡退に抑えたカーショウは、続く2回もわずか10球で3者凡退。0-0で迎えた3回には2死二塁からアダム・フレイジャー内野手にタイムリー安打を浴び先制点を許したが、追加点は与えず最少失点で切り抜けた。
すると4回から6回まで3イニング連続3者凡退の快投を披露。7回は2死から二塁打を許したが、ここで7番のパブロ・レイエス外野手をフルカウントから87.5マイル(約141キロ)のスライダーで三ゴロに打ち取って無失点でしのぎ切った。カーショウはこのイニングを最後に降板したが、この日は7回101球(ストライク67球)を投げて被安打4、無四球、奪三振8、失点1の好投で防御率2.25とした。
そしてカーショウの奮闘に応えたいドジャース打線は、直後の攻撃でようやく目覚める。6回までわずか3安打に抑えられていたパイレーツ先発のジョー・マスグローブ投手に対して、先頭打者から連続安打で無死一、三塁とチャンスを作ると、7番のクリス・テイラー内野手の犠飛で同点に追い付く。その後さらに2死一、三塁とチャンスは続き、1番ジョク・ピーダーソン外野手が右中間へ2点タイムリー三塁打を放って3-1と一気に勝ち越した。
カーショウに勝ち投手の権利が生まれたドジャースは、その後もリリーフ陣がリードを守って3-1で勝利。カーショウは今季3試合目にして待望の初勝利を挙げた。チームとしてはこれで3連勝。ナショナル・リーグ西地区首位の座を守っている。
米スポーツ専門サイト『ESPN』によれば、カーショウは試合後「今夜は最高の気分だ。これを続けていく必要がある」と喜びのコメント。3度のサイ・ヤング賞獲得した現役最強左腕が、今季ここまで好投しながら勝ち星に恵まれなかった中、復活の1勝を挙げたことでさらなる活躍を誓った。