ダイヤモンドバックス・平野佳寿、完全復活見えた5戦連続零封! 強打者制し“無双状態”突入か
2019/04/29
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ブライアント、リゾー、カブスの強打者2人を圧倒!
アリゾナ・ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手が28日(日本時間29日)、本拠地チェイス・フィールドでのシカゴ・カブス戦にリリーフ登板し、2/3回を無失点に抑える好投を見せた。
前日にカブス・ダルビッシュ有投手の好投もあって完敗したダイヤモンドバックスは、この日は延長にもつれ込む緊迫した展開を演じた。
0-3と3点を追う4回、ダイヤモンドバックスはカブス先発のホセ・キンターナ投手に対して3番のエデュアルド・エスコバー内野手が第4号ソロ本塁打を放って追撃。そして6回には再びエスコバーがキンターナから2打席連続となる第5号2ラン本塁打を放って3-3の同点に追い付いた。
すると試合はここから両者一歩も譲らず膠着状態に。平野は7回1死走者なしの場面で4番手として登板し、まず3回に先制2ラン本塁打を放っている2番のクリス・ブライアント内野手と対戦。平野はスプリットと速球でフルカウントとすると、最後は84マイル(約135キロ)のスプリットを投げ切り空振り三振に仕留めた。
2アウトとして続いて迎えたのは前日に一発を含む3安打と大当たりしたアンソニー・リゾー内野手。ここでも平野は臆することなくカウント2-2と追い込むと、決め球は91.1マイル(約147キロ)の速球で左飛に打ち取って無失点とした。
平野はこの日2/3回12球(ストライク7球)を投げて無安打、無四球、奪三振1、無失点。開幕当初は制球を乱し失点する試合もあったが、これで5試合連続無失点として防御率は4.22となった。
試合は3-3のまま延長戦に突入し、迎えた15回についに決着の時を迎える。先攻のカブスは、ダイヤモンドバックス8番手のマット・アンドリース投手に対してベン・ゾブリスト内野手の2点タイムリー二塁打などで3点を勝ち越し。
一方で逆転サヨナラを狙いたいダイヤモンドバックスは、カブス8番手のカイル・ライアン投手から代打ケイレブ・ジョセフ捕手が2点タイムリー安打を放って1点差まで迫るも、後続が打ち取られあと一歩届かず。5-6で敗れ、5時間36分に及ぶ大激闘は幕を閉じた。
敗れたダイヤモンドバックスは2連敗でナショナル・リーグ西地区3位のまま。首位ロサンゼルス・ドジャースとの差が2.5ゲームに広がった。