ヤンキース・サバシア、史上17人目の通算3000奪三振 左腕では3人目、大投手たちに肩並べる
2019/05/01
Getty Images
14人目の250勝&3000奪三振まであと3勝
ニューヨーク・ヤンキースのC.C.サバシア投手が4月30日(日本時間5月1日)、敵地チェイス・フィールドでのアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に先発登板し、通算3000奪三振を達成した。
試合前まで通算2997奪三振としていたメジャー19年目のサバシアはこの日、初回を1つの内野ゴロと2つの外野フライで3者凡退に抑えると、0-0で迎えた2回に先頭打者から2者連続で三振を奪い、偉業まであと「1」に迫る。
ここでダイヤモンドバックス6番のウィルマー・フローレス内野手に先制ソロ本塁打を浴び1失点。続くニック・アーメッド内野手にも一塁への内野安打を浴び2死一塁とされる。しかし、8番のジョン・ライアン・マーフィー捕手に対してカウント1-2と追い込むと、最後は84.2マイル(約135キロ)のチェンジアップを投げ込み空振り三振に仕留め、通算3000奪三振を達成した。
敵地にもかかわらず、その瞬間に球場中の観衆がスタンディングオベーションと大歓声で偉業達成を祝福。そして高揚する雰囲気の中、サバシアはチームメイト、そして観戦に訪れた家族と抱擁しながらベンチへと下がっていった。
通算3000奪三振はメジャー史上17人目。左腕では通算4875奪三振のランディ・ジョンソン氏、通算4136奪三振のスティーブ・カールトン氏に続いて3人目だ。
サバシアはその後1-1と同点の4回に勝ち越しタイムリー安打を浴びたものの、2つの三振を積み重ね、この日は5回1/3、87球(ストライク51球)を投げて被安打5、与四球2、奪三振5、失点2の内容で防御率は2.66。通算奪三振は3002個となった。
ヤンキースは、サバシアの偉業を勝利で飾りたいところだったが、打線が5回以降ダイヤモンドバックス投手陣の前に無得点。援護することができず、1-3で敗れてサバシアは今季初黒星を喫することとなった。
今季のサバシアは、オフの心臓手術を乗り越えて復活を期すシーズン。今季限りでの引退を表明しているが、あと3勝で通算250勝を達成することになり、メジャー史上14人目となる通算250勝と3000奪三振を記録する“レジェンド”投手になることはほぼ間違いないだろう。あと3カ月弱で39歳を迎える偉大な左腕は、これからもチームの世界一のためにその腕を振り抜いていく。