レッズ、No.1有望株センゼルがMLBデビュー! いきなり初安打でチーム上昇へ追い風
2019/05/04
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6打席目でやっと出た!実力派左腕から内野安打
球団No.1プロスペクトの評価を受けているシンシナティ・レッズのニック・センゼル内野手が3日(日本時間4日)、本拠地グレートアメリカン・ボールパークでのサンフランシスコ・ジャイアンツ戦でメジャーデビューし、初安打を放った。
昨季は3Aで44試合に出場し、打率.310、6本塁打、25打点、OPS(出塁率+長打率).887と好成績を残していたセンゼル。若手での球団再建を目指すレッズにとって希望の存在だったが、いよいよメジャーに活躍の場を移すときが来た。
この日センゼルは「2番・中堅」で先発出場。初回の第1打席はジャイアンツ先発のタイラー・ビード投手の直球に差し込まれて2球で追い込まれるが、その後直球を5球粘る。しかし8球目となった86.3マイル(約138キロ)ツーシームを打ち上げて中飛に倒れ、初打席での安打のチャンスを逃す。
その後、後続の打者に安打が続いて2死一塁、二塁のチャンスを迎えると、デレク・ディートリック内野手が真ん中に甘く入ったチェンジアップを右中間スタンドに運ぶ第6号3ラン本塁打で先制。初回からレッズ3点リードの展開となる。
続く3回の第2打席でセンゼルは四球でメジャー初出塁を記録すると、後続の安打や野選で4点目。そしてディートリックがこの日2本目の3ラン本塁打を放ち、7-0と大量リードをつくる。
4回の第3打席では見逃し三振、6回の第4打席では右飛に倒れたセンゼル。初安打が欲しいところだが、7回の第5打席はストレートの四球となり中々初安打が出ない。
序盤大量リードのレッズだったが、ジャイアンツの猛追で9回表までに11-11となって試合は振り出しに。そして9回1死一塁の場面でセンゼルに6打席目が回り、ジャイアンツ6番手のトニー・ワトソン投手との対戦になる。初球は93.5マイル(約149キロ)のシンカーを打ち損じてしまうが、3球目のチェンジアップを捉えると打球は三塁へ転がる勢いのないゴロに。三塁手が一塁へ投げることもできず内野安打となり、これがセンゼルのメジャー初安打となった。
しかしセンゼルの記念すべき初安打は得点には繋がらず、試合はその後レッズが延長11回に勝ち越しを許して11-12で惜敗。センゼルはこの日5打数1安打、2四球。また、この日大活躍のディートリッチは4打数3安打6打点。今季からレッズでプレーする新戦力がバットで活躍したが、勝利には結び付かなかった。
レッズは前日のニューヨーク・メッツ戦で完封負けしていたが、この日は13安打11得点の猛攻。チームは3日(同4日)時点でナショナル・リーグ西地区最下位に沈んでいるが、今後センゼルの活躍とともに打線の好調が続けば順位浮上は十分にありそうだ。