レイズ、若手有望株・グラスノーが勝利数でMLB単独トップ チームの好調支える“右のエース”
2019/05/04
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オリオールズ戦で7回無失点、無傷の6勝目
3月・4月のアメリカン・リーグ月間最優秀投手に選出された、タンパベイ・レイズのタイラー・グラスノー投手が3日(日本時間4日)、敵地オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズで行われたボルティモア・オリオールズ戦で7回無失点と好投。メジャー単独トップとなる6勝目を挙げた。
昨夏にピッツバーグ・パイレーツとのトレードでレイズに加わった右腕グラスノーが、5月に入っても好調維持している。
初回に味方が1点を先制した直後のマウンドで、グラスノーはオリオールズの上位打線に対して99.4マイル(約160キロ)の速球やカーブ、チェンジアップを駆使して3者連続三振。続く2回は一転して中軸を内野フライ、内野ゴロと打たせて取り3者凡退と、完璧な立ち上がりを見せる。
波に乗るグラスノーは3回も3者凡退に抑えると、4点を追加し5-0とリードした4回に初安打を許したものの無失点で切り抜けて主導権を渡さない。そして7-0とした6回にも初回以来となる3奪三振をマークすると、7回はこの日4度目となる3者凡退に打ち取って役目を終えた。
グラスノーはこの日7回92球(ストライク62球)を投げて無四球、奪三振8、無失点の好投で防御率1.47。グラスノーの後を受けて2番手として登板したケイシー・サドラー投手も2回を投げて無四球無失点と封じて、レイズがそのまま7-0で完勝した。
現在25歳のグラスノーは昨季、当時レイズのエースだったクリス・アーチャー投手と引き換えにレイズに加入した右腕。プロスペクト(若手有望株)として周囲の期待は大きかったが、メジャー4年目の今季はここまで7試合に登板してメジャー単独トップとなる6勝(0敗)と絶好調の日々を送っている。
3月と4月で計5勝0敗、防御率1.75の成績でア・リーグ月間最優秀投手に選出された後の最初のマウンドでも結果を残し、チームもその流れに乗って21勝11敗(勝率.656)としてアメリカン・リーグ東地区で首位を快走している。
数ある成績の中でも目を引くのが、メジャー30球団で唯一の2点台(2.98)というチーム防御率。防御率1.47のグラスノーや、昨季21勝を挙げてサイ・ヤング賞を獲得した左腕ブレイク・スネル投手をはじめとする投手陣の活躍がチームを支えている。
まだ5月初旬ではあるものの、中盤や終盤まで試合を作る先発陣やリリーフ陣による「オープナー」制度を多く採用しながら激戦区のア・リーグ東地区の中で好調を維持しているのは、今後も他チームの脅威であることは間違いない。