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レッドソックス、10者連続安打&先発全員得点! 目覚めた王者「人生で見たことがない」歴史的猛攻

2019/05/05

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長打あり!単打あり!若手最有望株も大興奮

 ボストン・レッドソックスが4日(日本時間5日)、敵地ギャランティード・レイト・フィールドでのシカゴ・ホワイトソックス戦で大勝。3回には10者連続安打で9得点を挙げる猛攻を見せた。
 
 レッドソックスが0-1と1点を追う3回、2死走者なしから驚異的な猛攻を見せた。ホワイトソックス先発のマニー・バニュエロス投手に対して9番のクリスチャン・バスケス捕手が中前安打で出塁すると、アンドリュー・ベニンテンディ外野手も中前安打で続いて一、二塁のチャンスを作る。
 
 ここで2番のムーキー・ベッツ外野手が左翼線へ逆転の2点タイムリー二塁打。さらにJ.D.マルティネス外野手もタイムリー二塁打で続くと、ここからザンダー・ボガーツ内野手、マイケル・チェイビス内野手が連続本塁打を放ち6-1と一気に突き離した。
 
 ここまで6者連続安打。しかしレッドソックスの攻撃はまだ終わりを見せない。再び走者なしから6番のラファエル・デバース内野手が二塁打で出塁すると、続くスティーブ・ピアース外野手が左前へタイムリー安打。そしてエデュアルド・ヌニェス内野手が今季第1号となる2ラン本塁打を放って9-1とした。打者1巡してこの回2打席目となったバスケスが左前安打を放って出塁し、10者連続安打を達成。ホワイトソックスのバニュエロスはここで降板となった。
 
 ホワイトソックス2番手のカーソン・フルマー投手に対して、レッドソックスはベニンテンディが四球で出塁したが、続くベッツが右飛に打ち取られようやく3アウト。この回放った10者連続安打の内訳は、単打4本、二塁打3本、本塁打3本という猛打ぶりだった。
 
 9-1と大量リードしたレッドソックスは、4回にも3本のタイムリー安打などで4点を追加。投げても先発のエデュアルド・ロドリゲス投手が6回1失点と好投し、投打がかみ合って結局15-2で大勝を収め、2連勝とした。
 
 1イニング10者連続安打は、2010年7月30日(同31日)にコロラド・ロッキーズが記録して以来の快挙。メジャー記録は12者連続安打で、1920年9月17日(同18日)にセントルイス・カージナルス、1930年6月23日(同24日)にブルックリン・ロビンズが達成している。また、1イニングで先発全員が得点したのはニューヨーク・ヤンキースが2011年7月30日(同31日)のボルティモア・オリオールズ戦の初回に記録して以来初となる。
 
 米公式サイト『MLB.com』によれば、球団の若手最有望株のルーキーとして大記録に関わったチェイビスは試合後「凄いね。みんなが興奮して楽しい時間を過ごしていたよ」とコメント。さらに先発投手として見守ったロドリゲスも「特別だった。これまでの人生で見たことがないよ」と味方の猛攻を称えていた。
 
 歴史的猛攻を見せたレッドソックスだが、この日の試合を終えて16勝18敗。昨季のワールドシリーズを制したチームは3月と4月で計13勝17敗と苦しみ、一時アメリカン・リーグ東地区で最下位を経験した。それでも、ここにきて最近10試合で7勝3敗と復調の気配を見せている。まだ5月初旬。上位進出へ向けて王者のエンジンがいよいよ掛かってきた。

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