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FAのキンブレル、ドジャース入りか 絶対的守護神ジャンセンの不調で可能性浮上

2019/05/10

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球速低下が不振の原因?

 ロサンゼルス・ドジャースが未だフリーエージェント(FA)市場に留まるクレイグ・キンブレル投手を獲得する可能性があるようだ。米公式サイト『MLB.com』が9日(日本時間10日)、伝えている。
 
 ドジャースは8日(同9日)終了時点で25勝14敗、勝率.641。2位のアリゾナ・ダイヤモンドバックスに3ゲーム差をつけてナショナル・リーグ西地区首位に立っており、7年連続地区連覇に向け視界は良好だ。
 
 しかし、好調なチームにも懸念される点がある。それはブルペン陣に不安を抱えていることだ。
 
 ドジャースは、昨季まで5年連続30セーブ以上をマークし、抜群の安定感を示していた守護神のケンリー・ジャンセン投手が昨年11月末、持病の不整脈の矯正を目的とした心臓手術を受けた。術後の経過は良好で、練習を積み重ねてメジャーのマウンドに戻ってきている。
 
 無事にクローザーが復帰したドジャースだが、ジャンセンは8日(同9日)まで17登板でリーグ2位の12セーブを挙げているものの、防御率4.76と不調。5日(同6日)のサンディエゴ・パドレス戦では4失点するなど、打ち込まれる場面もあった。
 
 同サイトは、ジャンセンの決め球であるカットボールの球速が年々低下していることを指摘。自身最多の47セーブを記録した2016年の93.9マイル(約150キロ)から比較すると、今季は91.6マイル(約146キロ)まで低下しているという。
 
 また、オフにFAでボストン・レッドソックスから加入したジョー・ケリー投手も14登板で防御率9.42と絶不調に陥っている。ディラン・フローロ投手など好投しているリリーフ投手もいるが、実績ある投手が安定せず、ブルペンは万全とは言えない。
 
 そんなチーム状況を受け、同サイトは、現在もFAのキンブレルをジャンセンの“保険”として獲得する可能性があると伝えた。通算防御率1.91、333セーブの実績を誇る右腕なら、不調のジャンセンをカバーするには十分過ぎる存在になるだろう。
 
 コディ・ベリンジャー外野手、アレックス・バーデュゴ外野手など若き才能率いる打線が猛打を奮っているドジャース。試合終盤を固めることができればさらに手をつけられないチームになるが、実際にキンブレル獲得へ動くことになるだろうか。



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