最強右腕バーランダー、敵将脱帽の好投で6勝目 アストロズは先発に勝ち星付く流れが継続中
2019/05/11
Getty Images
7回8奪三振で無失点!仲間の奮闘に感謝
ヒューストン・アストロズのジャスティン・バーランダー投手が10日(日本時間11日)、本拠地ミニッツメイド・パークでのテキサス・レンジャーズ戦で7回無失点と好投。今季6勝目を挙げた。
アメリカン・リーグ西地区首位で2連勝中のアストロズ。この日も先発のバーランダーがエースとして圧巻の投球を見せた。
初回は打たせて取る投球で無失点に抑えると、2回はルーフネッド・オドーア内野手を95.2マイル(約153キロ)の速球、アズドゥルバル・カブレラ内野手を87.3マイル(約140キロ)のスライダーで空振り三振を奪うなど3者凡退とする。
1-0とリードした直後の4回の投球では、先頭から2者連続三振を奪った後に2者連続四死球で一、二塁とするも、オドーアを冷静に中飛に打ち取って無失点。ピンチにも動じないベテランらしいマウンドさばきを見せた。
1点差の緊迫したゲーム展開の中、バーランダーは5回、6回も3者凡退。レンジャーズ打線に付け入る隙を与えない。そして7回も難なく3者凡退に抑えて、4回の3アウト目から10者連続アウトを記録。この回を最後にマウンドを降りたが、5回からの3イニングで要した球数は計25球という省エネ投球だった。
バーランダーはこの日7回101球(ストライク66球)を投げて被安打わずか1、与四死球3、奪三振8、無失点。150キロ台中盤の速球に加えてカーブ。スライダー、チェンジアップを駆使して5度の3者凡退を記録する圧倒的な内容で、防御率は2.51となった。
アストロズは、バーランダー降板後の7回にユリ・グリエル内野手、ロビンソン・チリノス捕手の2者連続本塁打で2点を追加し3-0とリードを広げる。そしてリリーフ陣が無失点リレー繋いで、そのまま3-0で勝利。先発のバーランダーは今季6勝目を飾った。
米公式サイト『MLB.com』によれば、バーランダーは自身の勝ち星について「(相手先発の)ランス・リンが7回まで良い投球をしていたが、我々の打線がようやく捉えることができた。そして(無失点に抑えた)ライアン・プレスリー投手、ロベルト・オスーナ投手の働きについては言葉では十分に言い表せないよ」と仲間への感謝を口にした。
また、レンジャーズのクリス・ウッドワード監督はバーランダーを「彼は本当に素晴らしかった」と脱帽。「彼にあまり自信を持たせたくないが、間違いなく最高の投手だよ。たくさんの武器を持っていて、それらを使うことを恐れていない。スマートな選手だ」と敵ながら賛辞を惜しまなかった。
3連勝としたアストロズは、地区首位をがっちりキープ。5月はここまで7勝3敗で、勝った試合は全て先発投手に勝ち星が付いている。先発投手の充実と、上向きつつあるリリーフ陣の力投で今後も勝利を着実を積み重ねていく。