ダイヤモンドバックス・平野佳寿、満塁火消し!1回1/3を完全投球 23球中18球が宝刀スプリット
2019/05/18
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ファールで粘る打者に屈せず本領発揮
アリゾナ・ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手が17日(日本時間18日)、本拠地チェイス・フィールドでのサンフランシスコ・ジャイアンツ戦にリリーフ登板し、1回1/3を無失点と好投しチームの完封勝利に貢献した。
ダイヤモンドバックスは、4回にデビッド・ペラルタ外野手の第7号ソロ本塁打で先制すると、6回の守備では先発のメリル・ケリー投手の後を受けて平野が2番手として登板した。
1死満塁、一打出れば逆転を許すピンチだったが、平野はまず6番のブランドン・クロフォード内野手に対してフルカウントから83.7マイル(約135キロ)のスプリットで空振り三振を奪うと、続くケビン・ピラー外野手はカウント2-1から3球連続ファールで粘られるも、最後はスプリットで右飛に打ち取って無失点で切り抜けた。
窮地をしのいだダイヤモンドバックスは、直後の攻撃でアダム・ジョーンズ外野手、ケテル・マーテイ内野手のタイムリー安打で2点を追加。3-0とリードを広げる。
平野は7回のマウンドにも登り、先頭のマック・ウィリアムソン外野手に対してカウント1-2と追い込んでから再び3球連続ファールで粘られる。それでも最後はスプリットを低めに投げ抜いて二飛とした。さらに、続く代打のタイラー・オースティン内野手はスプリット2球で空振りを奪い追い込むと、3球目もスプリットで空振り三振。圧巻の4者連続アウトとしたところで3番手の投手に託した。
平野はこの日1回1/3、23球(ストライク17球)を投げて無安打、無四球、奪三振2、無失点。防御率は5.17となった。平野の持ち球は速球とスプリットの2種類だが、この日は23球のうち18球がスプリットだった。
7回にエデュアルド・エスコバー内野手の3点タイムリー三塁打などで一挙4得点し突き離したダイヤモンドバックスは、そのまま7-0で勝利。2連勝として、トロイ・ロブロ監督は監督として通算200勝を達成した。そしてチームはナショナル・リーグ西地区2位の座をがっちりキープ。しかし、首位ロサンゼルス・ドジャースも勝ったため、その差は4.5ゲームのまま変わっていない。