レイズ、3人目の「二刀流」が3Aで投手デビュー。2Aマッケイは打撃苦戦、際立つ大谷翔平の希少な才能
2019/05/23
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タンパベイ・レイズ傘下3Aのジェイク・クローネンワース内野手が上々の投手デビューを果たした。レイズにはすでに、ブレンダン・マッケイ(2A、先発投手+指名打者)とタナー・ドッドソン(1A+、リリーフ投手+外野手)の2人を傘下マイナー組織に擁しており、クローネンワースが投手としても定着すれば、3人目の「二刀流」となる。
ジェイク・クローネンワース
レイズ傘下3Aダーラム・ブルズのジェイク・クローネンワース内野手が5月18日(日本時間19日)、「オープナー」として先発登板し、1回を無安打無失点、1奪三振でマウンドを降りた。
クローネンワースは2015年にドラフト7巡目でレイズに入団した25歳。過去4シーズンは内野手として順調にマイナー組織で昇格を続け、5シーズン目の今年は3Aで開幕を迎えた。
クローネンワースがマウンドに登ったのはミシガン大学在学時以来4年ぶりのことで、プロ選手としてはこの日が初めてだった。コントロールが定まらず、四球を2つ出したものの、最速96マイル(約155キロ)を計測した力のある速球で相手打線を無失点に抑え、新たな二刀流選手としての可能性を感じさせる上々のスタートを切った。
レイズ監督のケビン・キャッシュはこの日のクローネンワースについて、以下のように語っている。
「クローネンワースはミシガン大学では投手もやっていた。今年になって、ついにそのベールを脱いだというわけだよ。もし上手くいけば、とても良い戦力になる。94~96マイル(約151~155キロ)ぐらいの速球を投げていたらしいからね。これからどれだけ成長するか楽しみに見ていきたい」
今シーズンのクローネンワースは打撃も好調だ。ここまで39試合に出場し、打率.373でリーグ4位、出塁率.465も同じくリーグ4位につけている(現地19日時点)。40人枠ロースターに入っていないクローネンワースのメジャー昇格はすぐには実現しないと思われるが、好調な打撃に加え、このまま信頼できるリリーフ投手としての結果を出し続ければ、その日は意外に近いかもしれない。