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打率.206からリーグ最高打者に? レンジャーズ主砲が今季絶好調、打撃成績はあのトラウト以上

2019/05/24

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強烈な打球が好調に繋がる

 テキサス・レンジャーズのジョーイ・ギャロ外野手が、現在アメリカン・リーグで最も優れている打者だとして取り上げられた。米公式サイト『MLB.com』が23日(日本時間24日)、伝えている。
 
 マイク・トラウト外野手(ロサンゼルス・エンゼルス)、ムーキー・ベッツ外野手(ボストン・レッドソックス)ら多くの強打者がひしめくア・リーグ。彼らは今季も優れた成績を残し、リーグを代表する打者として活躍しているが、その中に今季は一人、サプライズの選手がいる。
 
 ここまで好調を維持しているレンジャーズのギャロは、22日(同23日)まで42試合に出場して、打率.293、15本塁打、35打点、OPS(出塁率+長打率)1.113の成績。本塁打数はジョージ・スプリンガー外野手(ヒューストン・アストロズ)に次ぐリーグ2位タイ、OPSはトラウトら強打者をおさえてリーグ1位となっている。
 
 ア・リーグ屈指の長距離砲として活躍しているギャロ。同サイトは、そんなギャロについて「ア・リーグのベストヒッターだ」とし、従来の左翼手だけではなく、一塁と三塁を守ることが可能で、今季は中堅手を務める機会が多くなっていることにも触れ、選手としての価値の高さを絶賛した。
 
 リーグを代表する選手になっているギャロだが、実は典型的な“0か100”のパワーヒッターだった。バットに当たれば豪快な一撃を放つが、その分三振の数が多く、確実性に課題を残す選手の代表格で、昨季は2年連続で40本塁打を達成したものの、打率は.206、三振は207の数字。単打(38本)よりも本塁打(40本)が多いといった珍記録も残している。
 
 しかし、同サイトによると今季、ギャロの打球速度とハードヒット率はメジャートップクラスの数字。打球に磨きがかかったことが好調の一因になっているようだ。
 
 首位アストロズにはまだ遠いが、24勝23敗、勝率.511でア・リーグ西地区2位と健闘しているレンジャーズ。ギャロの豪打が続き、チームもポストシーズン争いに絡むようになれば、ジョシュ・ハミルトン氏(2010年)以来のMVP選手を輩出することになるかもしれない。

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