ロッキーズ、ストーリーが遊撃史上最速100号&劇的弾 成長止まらぬ若き“ホームランアーティスト”
2019/05/25
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主砲アレナドと2者連続本塁打も!最大4点差逆転
コロラド・ロッキーズのトレバー・ストーリー内野手が24日(日本時間25日)、本拠地クアーズ・フィールドでのボルティモア・オリオールズ戦に「2番・遊撃」で先発出場し、9回に劇的な第13号サヨナラ2ラン本塁打を放って勝利に大きく貢献した。この日2本の本塁打を放ったストーリーは、歴代の遊撃手で最速となる100号到達を果たしている。
ロッキーズは初回、3番のノーラン・アレナド内野手が第12号ソロ本塁打を放って先制。しかし、そのご先発のジェフ・ホフマン投手が打ち込まれて4回表までに1-5とリード許す苦しい展開を強いられる。
それでも、この日のロッキーズはここから打線が猛威を振るった。4回、オリオールズ先発のジョン・ミーンズ投手に対して、まずブレンダン・ロジャース内野手のタイムリー安打で1点を返すと、トニー・ウォルターズ捕手もタイムリー二塁打を放ってさらにもう1点。3-5と追い上げる。
7回にロッキーズ2番手のジャイロ・ディアズ投手がソロ本塁打を浴び再び3点差に広げられるも、直後の攻撃でストーリーがオリオールズ4番手のショーン・アームストロンズ投手から第12号2ラン本塁打を放って5-6。これがストーリーにとって通算100号となるメモリアルアーチとなった。
448試合目での100号本塁打達成は、遊撃手としてはメジャー歴代4位となる通算696本塁打を放ったアレックス・ロドリゲス氏の470試合、通算229本塁打のノマー・ガルシアパーラ氏の491試合よりも早い史上最速記録となった。
ストーリーの一発で1点差に詰め寄ったロッキーズは、続くアレナドもこの日2本目となる第13号ソロと2者連続本塁打で一気に6-6の同点に追い付く。
試合はそのまま9回に進み、ロッキーズはオリオールズ6番手のマイケル・ギブンズ投手に対して先頭のライアン・マクマーン内野手が中前安打で出塁。その後1死二塁とチャンスが広がり、一打サヨナラの場面で打席にストーリーが入った。ストーリーはカウント2-2からの5球目、外角低めの87.6マイル(約141キロ)のスライダーを捉えると、ライナー性の打球は右翼スタンド最前列に飛び込む第13号サヨナラ本塁打となった。
ホームランボールを観客席で“好捕”した女性をはじめ、劇的な幕切れに本拠地ファンは大興奮。ストーリーもヘルメットを高々と放り投げて仲間が待つホームに生還し、ロッキーズが8-6で勝利を収めた。
米公式サイト『MLB.com』によると、ストーリーは試合後「データについて精通していないけど、過去の素晴らしい選手たちと肩を並べられた」と喜びのコメント。本塁打については「本当に素晴らしい動きをするボールを捉えるのは簡単ではない。ただ自分のゾーンに来たボールを見逃さないようにしている」と“ホームランアーティスト”としての心得を語っている。
ストーリーはメジャー4年目の26歳。2016年のルーキーイヤーに27本塁打と衝撃的デビューを果たし、3年目の昨季は自身最多の37本塁打をマークした。ここまで全試合に出場している今季も、この調子でいけば自身初の40本塁打の可能性も見えてくる。本塁打が出やすいとされるクアーズ・フィールドをはじめ、今後何本稼ぐことになるのか目が離せない。