カブス・ダルビッシュ有、6回1失点も3勝目おあずけ 打っては元巨人マイコラスから犠飛
2019/06/01
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防御率4点台が目前に
シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手が31日(日本時間6月1日)、敵地ブッシュ・スタジアムでのセントルイス・カージナルス戦に先発登板。6回1失点の内容で、1-1の同点のまま降板した。カブスは延長戦の末、1-2で敗北した。
この日は2017年まで読売ジャイアンツでプレーし、昨季はメジャー復帰1年目でナショナル・リーグ最多18勝をマークしたカージナルスのマイルズ・マイコラス投手が先発。日本球界を経験した投手同士の対戦となった。
ダルビッシュ有は初回、先頭のマット・カーペンター内野手を四球で歩かせると、続く打者も四球でいきなり無死一、二塁のピンチとなる。3番に座ったポール・ゴールドシュミット内野手を95.6マイル(約153キロ)のツーシームで右飛に打ち取るが、その間にカーペンターが進塁。続くマーセル・オースナ外野手も右飛に打ち取るが、これが犠飛になってカージナルスに1点を先制されてしまう。
しかしここからは見事に立ち直った。2回、1死三塁で訪れた第1打席、ダルビッシュはマイコラスが投じたカーブを上手く捉え、左犠飛を放って1-1の同点に。自らのバットで試合を振り出しに戻すと、直後の2回裏は速球中心の投球で凡打の山を築く。3回には2者連続で三振を奪うなどし、不安定だった初回から完璧な立ち直った。
その後4回、5回は単打1本ずつ、無失点で切り抜ける。6回には先頭のポール・デヨング内野手を93.9マイル(約150キロ)のツーシームで三ゴロに斬って取ると、続くゴールドシュミットは87.4マイル(約140キロ)のカットボールで空振り三振。変化球を使い分け、カージナルス打線を抑え込んだ。そしてこの回を無失点で切り抜け、ダルビッシュはここで降板。2番手のカイル・ライアン投手に後を託した。
試合はその後しばらく1-1のまま均衡していたが、延長10回にカージナルズが1死満塁の場面でカーペンターがサヨナラとなる左安打を放って試合終了。カブスの1-2で惜しくも敗れた。
この日、ダルビッシュ有は6回93球(ストライク54球)を投げて被安打3、与四死球4、奪三振6、失点1で防御率は5.02になった。好投実らず3勝目とはならなかったが、打者としても打点を挙げるなど投打に活躍した。
一方のマイコラスも7回1失点。マイコラスも勝ち星を手にすることはできなかったが見事な投球を披露し、この日は日本球界を代表する投手であった者同士が好投する見応えある試合となった。