アストロズ、最強右腕バーランダーが9勝目 通算2809奪三振でサイ・ヤング氏抜き歴代21位
2019/06/02
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8回1失点、先制許すもエースらしい“奮投”
ヒューストン・アストロズのジャスティン・バーランダー投手が1日(日本時間2日)、敵地オークランド・コロシアムでのオークランド・アスレチックス戦で好投し、メジャートップに並ぶ今季9勝目を挙げた。
5月4勝を挙げたバーランダーは、6月に入ってもその勢いは止まらない。この日は通算12勝、防御率2.73と好相性のアスレチックスだ。
初回を3者凡退に抑えたバーランダーは、2回にスティーブン・ピスコッティ外野手に第7号ソロ本塁打本塁打を浴び先制を許したが、その後はエースらしい投球を見せた。
アストロズが4回にジョシュ・レディック外野手の第6号2ラン本塁打で逆転した後は4回、6回、7回を3者凡退。7回を投げ終えた時点で88球と少ない球数でアスレチックス打線を抑え込んだ。
迎えた8回、2死からチャド・ピンダー外野手に二塁打、マット・チャップマン内野手に四球を許しピンチを招く。それでも、最後はマット・オルソン内野手を87.7マイル(約141キロ)のスライダーで空振り三振に仕留めて無失点。この回26球をかけながら踏ん張り抜いた。
バーランダーはこの日、8回114球(ストライク77球)を投げて被安打4、与四球2、奪三振8、失点1の好投で防御率2.27とした。また通算奪三振を2809個として、サイ・ヤング氏の2806個を抜いて歴代単独21位に浮上した。
5回にアレックス・ブレグマン内野手のタイムリー安打でリードを3-1と広げたアストロズは、9回にもロビンソン・チリノス捕手がダメ押しの第7号2ラン本塁打を放って試合を決めた。5-1で勝利したアストロズは2連勝。先発のバーランダーはメジャートップに並ぶ今季9勝目(2敗)をマークした。
バーランダーはデトロイト・タイガース時代の2011年に24勝(5敗)を挙げアメリカン・リーグ最多勝とともにサイ・ヤング賞を獲得しているが、6月1日の時点では5勝3敗だった。その後6月だけで6勝を挙げるなど超ハイペースで勝ち星を積み上げていったが、今季もそのシーズンの再現を予感させる勢いとなっている。