田中将大も“被害者”。ヤンキース若手右翼手、「守備難」でマイナー降格も視野か
2019/06/04
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打棒は健在も主力組復帰後は立場危うく
ニューヨーク・ヤンキースのクリント・フレイジャー外野手が2日(日本時間3日)のボストン・レッドソックス戦で拙守を繰り返した。 米メディア『DAILY NEWS』が3日、伝えている。
アーロン・ジャッジ外野手とジャンカルロ・スタントン外野手のコンビが故障離脱中のヤンキース。緊急事態にあったが、フレイジャーが10本塁打をマークする活躍で見事にカバーしていた。しかし、チームの救世主ともなった若き外野手に試練が訪れている。
フレイジャーは2日(同3日)、本拠地でのレッドソックス戦に先発出場。2安打を放ったが、試合終盤に失点につながる拙い守備を連発。フレイジャーに全責任があるわけではないが、7回と8回で計5点を許し試合を決定づけられた。
また、同メディアによると、フレイジャーは試合後のインタビューに応えなかった模様で、エラーについて弁明しなかったことにも批判の声が出ているようだ。今季は5月7日(同8日)のシアトル・マリナーズ戦でも失策があり、登板していた田中将大投手が感情をあらわにする場面も見られた。
今季は右翼手として171回2/3をプレーしているフレイジャーだが、DRS(守備防御点=平均的な野手が守った場合に比べ何失点減らしたか)はマイナス6点と低迷。少ないイニングながら統計上では既に6点を失っていると判断されたため、このまま改善されなければ余計な失点が増えることになる。
守備難に悩まされるフレイジャーだが、打撃では41試合で10本塁打を放っている打撃力の持ち主。OPS(.319+.517).836と優れた成績を残しており、年齢もまだ24歳であることから、ヤンキースにとって将来が楽しみな選手の一人でもある。
ジャッジ、スタントンらが復帰すれば外野が再び飽和状態になり、マイナー降格も十分に有り得るフレイジャー。打撃では結果を残しているだけに、他球団へのトレード候補になる可能性もある中、層の厚いヤンキースで生き残るには守備力の改善が急務のようだ。