投球回数MLB7位の先発投手、25本塁打の大砲、46歳右腕も未所属? キンブレル、カイケルの契約でFA市場に動きも
クレイグ・キンブレル投手、ダラス・カイケル投手の去就が決まり、残る有力なフリーエージェント(FA)選手たちにも注目が集まっている。米公式サイト『MLB.com』は6日(日本時間7日)、昨季MLB最年長の選手だったバートロ・コロン投手ら、未だに所属先の決まっていない7人のベテランたちについて特集記事を発表。ドラフトが終わり、動きを見せる各球団の動向を探った。
2019/06/07
Getty Images
バートロ・コロン投手
昨年のMLBでは最年長の選手としてプレーした”ビッグ・セクシー”ことコロンは今季46歳を迎えている。本人は現役を続ける意向を示しているものの有力なオファーはなく、調整を続けている模様だ。先月、デトロイト・タイガースがコロンとの契約を検討しているとの噂が流れたものの、結局具体的な動きは見られず。記事では昨季140回以上を投げたタフさに触れ、「どの球団もイニングを稼げる投手は必要」だとしている。
昨季成績:28試合登板 7勝12敗 146回1/3 防御率5.78 奪三振81 WHIP1.35
通算成績:565試合登板 247勝188敗 3461回2/3 防御率4.12 奪三振2535 WHIP1.31
エバン・ギャティス捕手
スキンヘッドに長い髭、そして素手でバットを持つ姿が印象的なギャティスは、昨年25本塁打を放っているが、未だに所属先が決まっていない。年齢的にも32歳という若さでありながら、基本的に指名打者に座るという守備面の不安と出塁率の低さから年間を通したレギュラーとしては敬遠された形だ。だが、『MLB.com』では、その長打力とポストシーズンでの経験を踏まえると、獲得すべき球団が今後出てくると予想している。
昨季成績:128試合出場 打率.226 25本塁打 78打点 OPS.736(.284+.452)
通算成績:706試合出場 打率.248 139本塁打 410打点 OPS.775(.300+.476)
マット・ホリデイ外野手
昨季もシーズンの大半を無所属で過ごしながら、8月にコロラド・ロッキーズ入り。チームの躍進に貢献した。39歳という年齢はネックになるが、夏場以降には頼れるベテランとしての需要が出てくる可能性がありそうだ。2004年のデビュー以来5年間を過ごし、打率.340、216安打、36本塁打、137打点の成績を残したのもロッキーズ時代の出来事だった。チームがプレーオフに望むこととなれば、再び復帰して重要な働きを見せるかもしれない。
昨季成績:25試合出場 打率.283 2本塁打 3打点 OPS.849(.415+.434)
通算成績:1903試合出場 打率.299 316本塁打 1220打点 OPS.889(.379+.510)
ライアン・マドソン投手
昨季のワールドシリーズでは打ち込まれ、ボストン・レッドソックスの世界一を見守る悔しい思いをしたベテランリリーフ。2017年には60試合に登板して防御率1.83という驚異的な数字を残しており、タフさと支配力を兼ね備えた優秀な投手ではあるが、38歳という年齢からリリーフとしては敬遠されてしまっている模様だ。だが、キャリア2度の世界一を経験しており、ブルペン陣の強化を図る球団には必要なピースになるかもしれない。
昨季成績:58試合登板 2勝5敗 52回2/3 防御率5.47 奪三振54 WHIP1.41
通算成績:740試合登板 61勝48敗 869回2/3 防御率3.48 奪三振775 WHIP1.24
ブランドン・フィリップス内野手
レッドソックスの一員として悲願の世界一を経験したものの、個人成績は振るわなかったベテラン。38歳を目前にしており、昨季の実績もないとなると状況は厳しいが、故障者などのチーム状況次第では、二塁を任せられるフィリップスの獲得に乗り出す球団も出てきそうだ。レッドソックスの歴史上初めて、背番号0をつけた選手としても知られる。
昨季成績:9試合出場 打率.130 1本塁打 2打点 OPS.520(.259+.261)
通算成績:1902試合出場 打率.275 211本塁打 951打点 OPS.740(.320+420)
ジェームズ・シールズ投手
昨季はカイケルと並ぶMLB7位の204回2/3を投げながら、今季の所属先が決まっていない大型先発投手。7勝16敗と珍しい数字にはなったが、30代後半の現在も年間を通じて先発ローテーションを守れることを証明した。過去12年間のうち11年間は31登板以上と、抜群の安定感を誇り、『MLB.com』もカイケルの次に契約をゲットする選手の筆頭候補であると紹介している。
昨季成績:34試合登板 7勝16敗 204回2/3 防御率4.53 奪三振154 WHIP1.31
通算成績:407試合登板 145勝139敗 2616回 防御率4.01 奪三振2234 WHIP1.27
デナード・スパン外野手
得意としていた盗塁数は減少傾向にあるが、過去2年は全盛期並みの長打率を記録するなど、打撃能力はさほど衰えていない。35歳となり、大きな武器だった外野守備では大きな貢献は期待できなくなってしまったものの、豊富な経験と打撃力を買って獲得するチームは出てくるかもしれない。
昨季成績:137試合出場 打率.261 11本塁打 58打点 OPS.760(.341+.419)
通算成績:1359試合出場 打率.281 71本塁打 490打点 OPS.745(.347+.398)