カブス加入のキンブレル、初登板は7月以降か クローザー定着へ高額年棒も今季は不安なし?
2019/06/08
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ブランクは約7カ月…数週間の調整が必要に
シカゴ・カブス入団となったクレイグ・キンブレル投手について、今後の起用法やスケジュールなどを米公式サイト『MLB.com』が7日(日本時間8日)、特集記事を発表している。
5日(同6日)に3年4300万ドル(約47億円)の契約を結んでカブス入りとなったキンブレル。通算333セーブを誇る剛腕クローザーがシカゴに活躍の場を移すことになり、いよいよキンブレルにとってのシーズンが始まろうとしている。
そんなキンブレルだが、メジャーでの登板は調整を終えてからになる。同サイトによると、まずはブルペンに入り、その後は実戦を積むために傘下3Aアイオワ・カブスでプレーする予定。正確な昇格時期は判明していないが、2~3週間はかかるという。昨季のワールドシリーズから約7カ月のブランクがある中、今季初登板へ向けてコンディションを仕上げていく。
また、新天地でのクローザー定着もほぼ確実のようだ。ここまで5セーブを挙げているペドロ・ストロップ投手が8回を担当するようになり、メジャー昇格後はキンブレルがクローザーとして定着する予定。カブスでも従来の役割を務めることになる。
そのため、ブランドン・キンツラー投手やスティーブ・シーシェック投手らが6回~7回を担当するリリーフ投手になる見通し。実績抜群の右腕が加入することによって、試合終盤の安定度は格段に上がることになりそうだ。
また、同記事ではキンブレルの年棒についても触れらている。単純計算でも年棒は15億円以上になり、これはリリーフ投手としては破格の金額。球団にとっても獲得は経済面で大きな決断だったかもしれない。
しかし、二塁と右翼を中心にこなすユーティリティープレイヤーとして活躍するベン・ゾブリスト内野手が、現在家庭の事情で制限リスト入りしている。もしこのまま今季出場できなければ、年棒1250万ドル(約13億5000万円)の内、900万ドル(約9億7000万円)の支払い義務がなくなり、思わぬところで資金の補填が可能になるとのこと。キンブレルの年棒に当てられることも考えられる。
昨季は初の打率3割も達成したゾブリストの不在はチームにとっても大きな痛手となっているが、メジャーを代表する剛腕クローザー加入でどこまでチームを良い状態にできるだろうか。クリスチャン・イェリッチ外野手擁するミルウォーキー・ブリュワーズとの首位争いも加熱しており、キンブレルが今後のカブスの鍵となることは間違いなさそうだ。