アストロズ・コール、奪三振ショーも「最低限の仕事」 無類の強さ誇るチームに剛腕あり
2019/06/08
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自身2度目の7回14奪三振
ヒューストン・アストロズのゲリット・コール投手が7日(日本時間8日)、本拠地ミニッツメイド・パークでのボルティモア・オリオールズ戦に先発登板し、キャリア2度目となる1試合14奪三振をマークした。
今季は試合前まで5勝5敗、防御率3.94としているコールは、この日失点を重ねながらも剛腕をうならせ奪三振ショーを見せた。
コールは立ち上がりの初回に2つの三振を奪うも、一方で味方守備のエラーも絡みながら2点を先制される。それでも、続く2回は通算288本塁打の大砲クリス・デービス内野手、リッチー・マーティン内野手からいずれも97マイル(約156キロ)を超える速球で空振り三振を奪うなど3者凡退とした。
3回には再びソロ本塁打で失点を重ねたが、4回まで毎回2つずつ三振を奪って計8奪三振。その後も速球、スライダー、ナックルカーブ、チェンジアップを駆使しながら次々に打者を翻弄。5回に味方が同点に追い付いた後も快投は続き、7回にはこの日初の3者連続三振をマークした。コールは7回113球(ストライク80球)を投げ抜いて被安打4、無四球、奪三振14、失点3(自責点1)で防御率を3.72としている。
コールの14奪三振はキャリア2度目。最多は昨季2018年5月4日(同5日)に完封した際に記録した16個だが、14奪三振は同年4月13日(同14日)に7回を投げた時に記録して以来となった。
試合は6回以降両チーム無得点が続いて延長戦に突入。そして最後に笑ったのはアストロズだった。延長11回にオリオールズ5番手のブランデン・クライン投手から2死一塁の場面を作ると、ロビンソン・チリノス捕手が左翼線へサヨナラタイムリー二塁打。オリオールズ側のチャレンジによって一旦試合が止まったが、当初の判定通りとなり4-3でアストロズが勝利を手にした。
米公式サイト『MLB.com』によると、試合後コールは「少なくとも7回を投げようとしている。最低限の目標は達成できた」と話し、「2失点した初回はもう少し良い投球をしたかったが、それ以外は良い仕事ができた。(捕手の)チリノスは本当に素晴らしかったよ」と女房役の攻守の働きを絶賛していた。
勝ったアストロズは2連勝。6月に入って7戦6勝と月が変わっても衰えることなく安定した強さを誇っている。