ジャイアンツ青木宣親、猛打で際立つ存在感 2年連続世界一へチームは再編成
青木が絶好調だ。一時は3試合連続でスタメンを外れたが、ここに来て復調著しい。ジャイアンツも地区首位ドジャース追撃を狙い、戦力再編成の動きを見せている。
2015/05/28
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チームの快進撃を後押しする青木の復調
ジャイアンツの青木宣親は、現地時間5月25日アメリカでの「故郷」ミルウォーキーでのブリュワーズ戦で、今季第2号本塁打を含む自身最多タイの4安打を記録し、翌日の同カードでも3安打を放った。
青木は開幕から「1番レフト」にほぼ定着していたが、今季35試合目の5月14日のレッズ戦から3試合連続でスタメン落ちした。4月は打率.303で出塁率.392だったが、5月に入ってからはそれぞれ.245と.310と調子を落としていたためだ。その間は、同じ左打ちのコンタクトヒッターで、絶好調のグレゴリー・ブランコがスタメンに名を連ねた。
しかし、17日の同カードでスタメン復帰を果たしてからは、33打数17安打、打率.515(26日現在)と手が付けられないほどの安打製造機ぶりを披露している。そして、その象徴が25日のブリュワーズ戦だった。『MLB.com』はこの日の活躍を次のように報じた。
Aoki’s performance in his return is a microcosm of the success he’s had recently. He’s now reached base safely in 14 of his last 15 games, which includes 20 hits and eight walks. He’s now collected multiple hits in back-to-back games.
古巣での青木のパフォーマンスは、ここ最近の好調さの象徴だ。最近15試合で20安打を放ち8つの四球を選び、14試合で出塁している。現在、2試合連続でマルチ安打を記録している(訳者注 26日現在では16試合中15試合で出塁、3戦連続でマルチ安打だ)
ジャイアンツは、4月は青木の活躍にもかかわらず9勝13敗と負け越し、月末時点では最下位に低迷していた。しかし、5月に入り18勝7敗と一気に巻き返し、現在首位ドジャースを2ゲーム差で追っている。
同時に2年連続世界一に向けた体制の見直しも着々と進んでいる。
ブルース・ボウチー監督は開幕から打撃不振の元楽天ケーシー・マギーを辛抱強くスタメン三塁で起用していたが、ボビー・エバンスGMは24日に遂に彼をDFA(Designated For Assignment 保有権の譲渡の表明)とし、マギーは最終的にマイナー降格を受け入れる決断をした。25日には昨年のポストシーズンでのヒーローである日系のトラビス・イシカワもDFAとした。