大谷の一発の影にトラウトあり。エンゼルス・大谷翔平、良い“流れ”を受けて本塁打量産モードへ
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が、復調の兆しを見せている。現地6月3日(日本時間4日)~9日(同10日)にかけての一週間で、打率.333、3本塁打、8打点と好成績を残した。大谷の活躍の裏には、チームメイトたちが生む“流れ”がある。
2019/06/10
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一方で“イヤな流れ”も……
その一方でイヤな流れも存在する。懸案の左投手対策だが、今週は菊池以外に対戦した5投手からは快音を響かせることができず、7打数0安打4三振となっており、残りのアウトも全て一、二塁間へのゴロというものだった。
特にマリナーズの2人の左腕、マルコ・ゴンザレス投手には今季5打数0安打2三振(通算7打数0安打3三振)、ウェイド・ルブラン投手には今季2打数0安打2三振(通算8打数0安打6三振)と半ばカモにされつつあり、各チームの大谷対策の指針とされるはずだ。同地区のライバルだけに、大谷が今後どのようにアジャストさせるかが試される。
ここからの一週間も大谷には大きなチャレンジとなる。ロサンゼルス・ドジャースをホームに迎えたLA対決では、柳賢振投手、前田健太投手の日韓コンビが先発予定だ。絶好調の柳と大谷の対戦は非常に楽しみではあるが、現地10日(同11日)は大谷の休養も示唆されている。
このドジャースとの連戦を終えると、東海岸へ遠征に出てタンパベイ・レイズとの連戦が待っている。そこでは昨季のサイ・ヤング賞左腕ブレイク・スネル投手、目下7勝0敗と絶好調のチャーリー・モートン投手との対決が予想される。好投手との対戦が相次ぐこの一週間、大谷の復調が本物か試されるところだろう。
高橋康光