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フィリーズ、“ユーティリティ内野手”ミラーを緊急獲得へ 今季は加藤豪将のライバルとしてプレー

2019/06/14

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マカッチェンが今季絶望。ブルースは期待以上の活躍

 フィラデルフィア・フィリーズが、トレードでニューヨーク・ヤンキースからブラッド・ミラー内野手の獲得に動くようだ。米メディア『northjersey.com』が13日(日本時間14日)、伝えている。
 
 アトランタ・ブレーブスとの首位争いが続くフィリーズだが、緊急事態が起こっている。今季からフィリーズに入団し、主力として活躍していたアンドリュー・マカッチェン外野手が左膝の前十字靭帯を断裂。今季絶望の見通しとなり、中軸も務めるベテランが離脱する事態になってしまった。
 
 2日(同3日)にはシアトル・マリナーズからジェイ・ブルース外野手を獲得していたフィリーズ。ブルースは新天地でも期待に応えており、移籍後9試合で打率.333、5本塁打、13打点と大活躍。マカッチェン離脱の穴をカバーし、十分過ぎる結果を残している。
 
 主力の穴埋めに成功したフィリーズだが、補強の手は緩めていない。同サイトによると、ヤンキースから金銭トレードでミラーを獲得。トレードはディディ・グレゴリアス内野手の復帰により、内野手が飽和したヤンキースのチーム事情もトレードの一因だという。
 
 ミラーは2011年にマリナーズから2巡指名(全体62位)されプロ入り。13年にメジャーデビューを果たすと、16年のタンパベイ・レイズ時代には30本塁打を記録。若きスラッガーとしてスターダムを駆け上がっていたが、近年は不振に陥っていた。
 
 打撃に問題を抱えるミラーだが、ユーティリティープレイヤーとしての貢献度が高い。メジャー昇格後は二遊間を中心に、バッテリー以外の全ポジションを経験。そのため、故障離脱などによる急なポジションの穴埋めに最適な存在とも言える。
 
 今季は4月にクリーブランド・インディアンスを戦力外になり、マイナー契約でヤンキースに入団。3Aスクラントンでは41試合でOPS(出塁率+長打率).994と活躍を続けており、一時は加藤豪将内野手とメジャー昇格を目指して共にプレーした。フィリーズでは好調な打棒を活かし、貴重な“打てる”ユーティリティープレイヤーになれるだろうか。



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