大谷翔平、3日がかりの6打席連続安打も実らず エンゼルスは投手陣崩壊で悪夢の9失点逆転負け
2019/06/15
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4回まで4-0と優勢も…まさかの落とし穴
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手が14日(日本時間15日)、敵地トロピカーナ・フィールドでのタンパベイ・レイズ戦に「3番・指名打者(DH)」で先発出場。4打数1安打1四球1打点だったが、チームは逆転負けを喫した。
前日に日本人メジャーリーガー初のサイクル安打を達成した大谷。連日の活躍が期待される中、この日は過去2打数1安打(二塁打)の対戦成績を持つ昨季のサイ・ヤング賞左腕ブレイク・スネル投手と対戦となった。
大谷は初回1死二塁で第1打席を迎え、カウント1-0から95.5マイル(約154キロ)の速球を弾き返し中前安打。11日(同12日)の第4打席から6打席連続安打として一、三塁とチャンスを広げる。
大谷は次打者アルバート・プホルス内野手の打席で今季2つ目の盗塁を決めて二、三塁とすると、エンゼルスは直後にプホルスの犠飛、セザー・プエヨ外野手の適時打で2点を先制した。
主導権を握ったエンゼルスは続く2回も大谷の存在感が光る。スネルから2死満塁のチャンスを作ると、ここで大谷がフルカウントから低めのカーブを見極め押し出しの四球。1点を追加して3-0とリードを広げた。
3回は無得点に終わったが、4回には再び満塁のチャンスで大谷に打席が回ってくる。レイズ2番手の右腕オリバー・ドレイク投手に対してスプリットを弾き返すと、打球は遊ゴロになるも併殺を狙ったレイズ野手陣がエラー。大谷が一塁に生き残るとともに三塁走者が生還して1点を追加した。
エンゼルスが4-0とリードして迎えた6回、早くも第4打席を迎えた大谷はこの日初めて走者なしの場面で登場。レイズ3番手のエミリオ・パガーン投手に対して、カウント2-2から高めの速球に空振り三振を喫した。
エンゼルスは、投げては先発の左腕アンドリュー・ヒーニー投手が5回まで無失点と好投。しかし6回の先頭打者に二塁打を浴びて降板すると、後を受けた右腕ルイス・ガルシア投手がヤンディ・ディアズ外野手、代打のケビン・キアマイアー外野手に2本の適時打を許し2点を返された。
なおも2死一、三塁のピンチでマウンドに登った3番手のタイ・バットリー投手は死球を与え満塁。ここで1番のアビザイル・ガルシア外野手が右前へ2点適時打を浴びて4-4の同点とされると、さらにトミー・ファム外野手にも右前へ勝ち越しの適時打を打たれ4-5と一気に逆転を許した。
悪夢のような6回に続き、エンゼルスは7回にも4番手のコディ・アレン投手がチェ・ジマン内野手に2ラン本塁打、その後も2本の適時打を浴びて4失点。4-9とリードを広げられ、序盤とは一転して苦しい展開となった。
エンゼルスは8回に2死一、三塁と反撃のチャンスを作るも、2番のマイク・トラウト外野手がレイズ6番手のライアン・スタネック投手の前に中飛。大谷に打席が回ることなく無得点に終わった。
大谷は9回の第5打席でスタネックに対してカウント0-1からチェンジアップを引っかけ二ゴロ。この日は4打数1安打1四球1打点1盗塁で打率を.280とした。エンゼルスはその後も走者を出せずに3者凡退。4-9で敗れて、あと1勝としていた勝率5割はお預けとなった。