メッツの剛腕、ダイヤモンドバックスの200勝目前右腕… MLB公式がトレード市場の注目選手特集
2019/06/15
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保有権は2年以上、中心選手としての獲得も
今季中にトレードされる可能性があり、球団側の保有権が2年以上の選手として、ニューヨーク・メッツのノア・シンダーガード投手などの名前が挙げられた。米公式サイト『MLB.com』が14日(日本時間15日)、特集記事を発表している。
開幕から2カ月以上が過ぎ、ポストシーズンに進出する球団もだんだんと予想がつくようになってきた6月。より勝ち進むためにシーズン終了後にフリーエージェント(FA)となる選手をトレードで補強するケースもよく見られるが、同サイトでは球団側に2年以上の保有権があり、かつトレード候補となる選手を特集している。
まず候補に挙げられたのはメッツのシンダーガード。メッツはオフにロビンソン・カノー内野手らを獲得する大補強を敢行したものの、勝率5割にも届かず低迷。“雷神(Thor)”の愛称で人気を集めるシンダーガード自身も14先発で4勝4敗、防御率4.45と期待を下回る成績となっている。
しかし、速球の平均球速は98.2マイル(約157キロ)と健在。制球力向上や投球の組み立て次第では大化けする可能性もある。また、メッツはオフにシンダーガードをトレード候補にしており、ジェイコブ・デグロム投手らに高年棒を払っていることも候補になる一因だという。
次に挙げられたのはアリゾナ・ダイヤモンドバックスのザック・グレインキー投手。5月21日(同22日)に通算2500奪三振を達成し、通算200勝も目前(195勝)としている35歳のベテラン右腕だが、トレードの噂は絶えない。
ダイヤモンドバックスはオフに生え抜きの主砲であったポール・ゴールドシュミット内野手をセントルイス・カージナルスに放出。再建モードに突入しようとしていたが、今季は若手の台頭もあって善戦。ワイルドカードでのポストシーズン進出も可能性としてなくはないが、負けが込む展開になればグレインキー放出も時間の問題になるかもしれない。
他にも野手ではニューヨーク・ヤンキースのクリント・フレイジャー外野手、シアトル・マリナーズのミッチ・ハニガー外野手などなどの若手選手が候補になっている。実力のある選手を実質のレンタル移籍ではなく、2年以上保有できるといったメリットは大きいが、その分獲得へのライバルも増えることが予想される。
以下候補に挙げられた7選手。カッコ内は球団側に保有権がある年数
■投手
ノア・シンダーガード(メッツ:2021年まで)
ブラッド・ハンド(インディアンス:2021年まで)
マシュー・ボイド(タイガース:2022年まで)
ザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス:2021年まで)
■野手
クリント・フレイジャー(ヤンキース:2023年まで)
ハンター・レンフロー(パドレス:2023年まで)
ミッチ・ハニガー(マリナーズ:2022年まで)