ヤンキース、大砲エンカーナシオンの獲得を正式発表 再建中のマリナーズとのトレード成立
2019/06/16
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7年連続30本塁打以上で通算401発
ニューヨーク・ヤンキースが、シアトル・マリナーズの強打者エドウィン・エンカーナシオン内野手をトレードで獲得したと正式に発表した。米公式サイト『MLB.com』が15日(日本時間16日)、伝えている。
エンカーナシオンは今季でメジャー15年目の36歳。通算401本塁打の長打力が魅力で、2年目の2006年から15年連続2桁本塁打、2012年から昨季までは7年連続30本塁打以上(2012年、2016年は42本塁打)をマークしており、通算打点も1205というメジャー屈指の強打者だ。
昨オフにタンパベイ・レイズ、クリーブランド・インディアンスとの三角トレードでマリナーズに加入し、今季ここまでも65試合に出場し打率.241、21本塁打、49打点と活躍していた。
同サイトによれば、ヤンキースは19歳の有望株である右腕フアン・ゼン投手と金銭と引き換えにエンカーナシオンを獲得したという。ゼンは『MLB.com』が運営する若手有望株の特集サイト『MLB Pipeline』で27位にランクされる投手で、数年後のメジャー昇格を望まれる選手として期待されている。
アメリカン・リーグ東地区首位と好調のヤンキースにとっては、アーロン・ジャッジ外野手、ジャンカルロ・スタントン外野手の両主砲が故障からの復帰が近づいていることもあり、ここにきてさらなる大砲の獲得は地区制覇へ向けた期待が一層高まる。
一方マリナーズは、現在ア・リーグ西地区最下位(5位)と低迷。2日(同3日)には長距離砲として活躍していたジェイ・ブルース外野手をフィラデルフィア・フィリーズに放出するなどチーム再建に取り掛かっており、今回のトレードもその一環とみられる。しかし、それは同時に今季を早くも諦める意味でもあり、ファンにとっては残念な知らせとなってしまった。