ブレーブス左腕、頭部に164キロの打球が直撃! 監督に続投直訴も降板…大事には至らず
2019/06/16
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打者リアルミュートは打った瞬間口ふさぐ
アトランタ・ブレーブスの左腕ショーン・ニューカム投手が15日(日本時間16日)、本拠地サントラスト・パークでのフィラデルフィア・フィリーズ戦に先発登板し、打球が頭部に直撃するアクシデントに見舞われた。
メジャー3年目26歳のニューカムはこの日、今季20度目の登板ながら4月13日(同14日)以来4度目となる久しぶりの先発を任された。しかし意気込み溢れるマウンドで思わぬアクシデントに襲われた。
2回まで無失点に抑え1-0とリードして登った3回、ニューカムは1死一塁の場面でJ.T.リアルミュート捕手と対戦。フルカウントから7球目の速球を捉えられると、痛烈な打球はニューカムの頭部を直撃した。米解析サイト『Statcast』によれば、この打球の初速は102マイル(約164キロ)を計測していた。
頭部に当たった弾みで打球は三塁ダグアウトへ入り、記録はグラウンドルール・ダブルという形で二塁打に。しかし、打ったリアルミュートはその瞬間手で口を覆いながら心配そうにニューカムを見つめ、一方のニューカムはすぐに顔を上げたものの、チームメイトやスタッフが集まったマウンドの中心で呆然とした表情を見せていた。
ニューカムはブライアン・スニッカー監督に続投を直訴したが、大事を取って降板。助けを借りることなく自身の足で歩きながら、スタッフとともにダウアウトへ下がった。米公式サイト『MLB.com』によれば、ニューカムは球団の脳震とうプロトコルによる検査やその他の医学的評価で問題なしと診断されたという。
スニッカー監督は、試合後ニューカムについて「彼を注意深く見守り続ける。医学的テストもパスしたし、一晩休んで全快となることを願っているよ」とコメント。また、ニューカム自身も「気分は悪くないよ。一連のことは全て覚えているから、良い兆候だろう。当たった瞬間はかなり痛かった」と話している。
ブレーブスは、9回にクローザーのルーク・ジャクソン投手が2点適時打を許して、逆転負けで連勝は「8」でストップ。先発のチャンスを思わぬアクシデントで棒に振ってしまったニューカムだが、次回登板では元気な姿を見せてくれることが望まれる。