レイズ傘下3Aの二刀流マッケイ、ヤンキース主砲2人相手に好投 打撃も好調でMLB昇格の期待高まる
2019/06/16
『MiLB.com』のスクリーンショット
加藤豪将は内野ゴロに打ち取る
ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手とジャンカルロ・スタントン外野手の両主砲が、ともに負傷からのメジャー復帰を目指してマイナーでリハビリ出場を続けている。そんな中、タンパベイ・レイズ傘下3Aダーラム・ブルズの二刀流選手として知られるブレンダン・マッケイが15日(日本時間16日)に登板し、このメジャーを代表するスーパースター2人と対戦した。
ジャッジとスタントンが出場するとあって、ブルズ本拠地のダーラム・ブルズ・アスレチック・パークは満員売り切れとなった。超満員に膨れあがった観衆の期待に応えて、ヤンキース傘下3Aスクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースの先発メンバーには1番ジャッジ(DH)、2番スタントン(左翼)が並んだ。また9番には加藤豪将(三塁)も名前を連ねた。
ブルズは“オープナー”としてジェイク・クローネンワース投手を先発に立てた。クローネンワースもレイズが今年から二刀流選手として育成中の選手で、前日の試合では「1番・遊撃」で出場している。クローネンワースは1番ジャッジ、2番スタントンを抑え初回を無失点。そして2回からはマッケイがマウンドに上がった。
マッケイは先頭打者にいきなり二塁打を浴びたが、後続を断ち無失点。3回は9番の加藤を内野ゴロ、1番ジャッジを内野ゴロ、2番スタントンを三振に切って取り3者凡退。4~5回も無失点に抑え、再び6回にはジャッジ、スタントンから連続三振を奪うなど3者連続三振と力を発揮した。
予定通りの5イニングを投げ終わり、この回でマッケイは勝利投手の権利を持って降板。この日は5回を投げて被安打1、与四球1、奪三振7、無失点。全67球のうち、ストライクは41球と持ち前の安定した制球力を存分に発揮した。
マッケイはこの日が3Aに昇格してから投手としては4戦目の登板だったが、この日を含めた3Aでの投手成績は計20回を投げて3失点、防御率は1.35になった。課題の打撃成績も6月に入ってからの7試合で2本塁打、7四球ををマークするなど出塁率.429、OPS(出塁率+長打率).952と徐々に明るい兆しが見えてきた。
元々、投手としてはいつメジャーに昇格してもおかしくないという評価があったマッケイだが、ジャッジやスタントンというメジャーリーグきっての強打者を完全に抑え込んだことで、マッケイのメジャー昇格を待ちわびる声はますます高くなりそうだ。