平野佳寿、6試合ぶり失点で4敗目 ダイヤモンドバックスは4連敗で貯金ゼロに
2019/06/21
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アリゾナ・ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手が20日(日本時間21日)、本拠地チェイス・フィールドでのコロラド・ロッキーズ戦にリリーフ登板。1回を投げて2失点で今季4敗目を喫した。
5試合連続無失点と徐々に調子を取り戻しつつある平野。防御率も4点台半ばまで回復し、昨季の勢いを取り戻そうとしていた矢先、またも試練が訪れたようだ。
ダイヤモンドバックスは1-3のビハインドで迎えた6回、クリスチャン・ウォーカー内野手の13号2ランなどで3点を加えて逆転。4-3のまま9回を迎えたが、クローザーのグレッグ・ホランド投手が打たれて同点とされる。試合は延長戦に突入し、10回に5番手として平野が登板した。
この回先頭はロッキーズ切込み隊長のチャーリー・ブラックモン外野手。ここ数試合は安打を連発していたが、スプリットで早々に追い込むと最後は92.1マイル(約147キロ)の直球を高めに投げ込み、空振り三振。絶好調のブラックモンを難なく抑え、1死となる。
しかし、ここからは苦しい投球が続いた。続く打者を四球で歩かせると、ブランドン・ロジャース内野手が単打で繋いで1死一塁、三塁。ここで試合開始前まで打率.338のデビッド・ダール外野手に打席が回る。
何としてでも失点は避けたい平野。ダールに対してはスプリット中心の投球で攻めるが、決め球であるスプリットの制球が定まらず、結果は四球。1死満塁の大ピンチとなってしまう。
ここで一旦チームメイトがマウンドに集まり、その後仕切り直し。冷静さを取り戻したように見えた平野だったが、続くクリス・アイアネッタ捕手への初球でスプリットがボール。やはり制球が定まらず、2球目は直球で勝負するがこれもボール。そして3球目に甘く入った直球を中前に弾き返されて2点適時打を浴びた。
これで4-6となったダイヤモンドバックスは裏の攻撃が無得点に終わって試合終了。延長戦の末に敗れ、4連敗となった。
この日平野は1回(24球)を2安打、2四球、2失点、1奪三振。制球に苦しみ、今季4敗目で、防御率は5.13となっている。
4連敗のダイヤモンドバックスはこれで38勝38敗。勝率5割は維持しているが、ナショナル・リーグ西地区4位まで沈んでいる。