犠打数1位タイ、打率は4位…9番目の野手としての役割を果たすドジャース・前田健太の献身性
2019/06/21
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ロサンゼルス・ドジャースの前田健太投手が20日(日本時間21日)、本拠地でのサンフランシスコ・ジャイアンツ戦に代打で出場。見事送りバントを成功させ、任された役割を果たした。
5点リードの5回、1点を返された直後の攻撃で、突き放したいドジャースは1死一塁の場面で2番手シャーグワの代打として前田を打席に送る。前田は、ジャイアンツ3番手ホランドが投じた初球、92.5マイル(約149キロ)のシンカーを一球で転がし、送りバント成功。リズムよくチャンスをひろげた。
結果として得点には結びつかなかったものの、ドジャースは9-8で勝利。前田の代打や代走での起用は今後も続いていきそうだ。
今季、前田の打率(.269)は、20打席以上立った投手の中でメジャー4位の数字。二塁打を2本マークするなど、パンチ力も示している。また、犠打数7は、同僚の柳賢振と並んで両リーグ投手の中で最多となっており、その献身性もドジャースの強力打線を生み出す一助となっている。
すでに投手として7勝を挙げ、首位を独走するチームで先発ローテーションを守っている前田。攻撃面においても、あらゆるオプションの一つとして機能している右腕の貢献ぶりに、今後も目が離せない。
▽投手の打撃成績5傑(20打席以上、現地20日時点)
1位:ウッドラフ(ブリュワーズ)打率.364、OPS.867
2位:ウィーラー(メッツ)打率.323、OPS.828
3位:グレインキー(ダイヤモンドバックス)打率.303、OPS.949
4位:前田健太(ドジャース)打率.269、OPS.615
5位:マルケス(ロッキーズ)打率.250、OPS.625