479億円男・トラウト、5試合で12打点と絶好調! ハーパーは月間2割台前半と大型契約の二大スターに明暗
ロサンゼルス・エンゼルスの主砲マイク・トラウト外野手が絶好調を維持している。ここ5試合では驚異の12打点をたたき出すなど上向きで、5月2日(日本時間3日)以来の打率3割台復帰を果たした。一方で、比較対象にたびたびあげられるフィラデルフィア・フィリーズのブライス・ハーパー外野手は不振にあえいでいる。同様に超大型契約を引っ提げて戦う二大スター外野手に、今季ここまでははっきりと明暗が分かれている。
2019/06/22
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トラウトは今年3月、エンゼルスと12年総額479億円となる長期契約を結び、北米スポーツ史上最大規模の契約とした。しかし、エンゼルスは大谷翔平投手、アンドレルトン・シモンズ内野手ら主力選手を故障で欠き、トラウト自身も一時は戦列離脱するなど、苦しいチーム状況。相手投手陣のマークを一身に背負ったトラウトは、安定して四球は選ぶものの、打率がやや下降気味だった。
具体的な数字で言えば、月間打率は4月が.288、5月が.275。主力不在から、四球でつなぐのではなく、決定力が求められる時期には「トラウトにしては物足りない」という声もささやかれた。しかし、大谷が打線に返り咲き、他選手も及第点の成績を残している直近では、トラウト本来の圧倒的な打棒が火を噴いている。
6月はここまで19試合出場、打率.348、9本塁打、22打点でOPSは驚異の1.309。シーズン通算でも打率.302(ア・リーグ9位)、22本塁打(同2位)、56打点(同1位)、OPS1.117(同1位。2位は.963)と全ランキングを支配する男が戻ってきた。
特に圧巻だったのは19日(日本時間20日)のトロント・ブルージェイズ戦で、自身キャリア6本目となる満塁本塁打を含む2本塁打、7打点と大爆発した。直近5試合は4本塁打12打点と固め打ちを見せており、さらにここから成績を伸ばしそうな勢いだ。