カブス・ダルビッシュ有、10戦連続勝ち負けなし ストライク率は高水準で安定も失点パターンに難
2019/06/22
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“制球”は改善、しかし安打数と失点数が伴わない試合も
ダルビッシュの制球自体は改善している。最近7試合中6試合で6イニング以上を投げているが、いずれも与四球は3以下だ。
<ダルビッシュの最近7試合>
5月20日(同21日)対フィラデルフィア・フィリーズ
6回 95球(ストライク58球:61.1%)被安打4、与四球3、奪三振7、失点3
5月25日(同26日)対シンシナティ・レッズ
7回 108球(ストライク82球:75.9%)被安打12、与四球2、奪三振5、失点6
5月31日(同6月1日)対セントルイス・カージナルス ※敵地
6回 93球(ストライク54球:58.0%)被安打3、与四球3、奪三振6、失点1
6月5日(同6日)対コロラド・ロッキーズ
5回1/3 95球(ストライク65球:68.4%)被安打3、与四球3、奪三振5、失点3(自責点2)
6月10日(同11日)対コロラド・ロッキーズ ※敵地
6回 83球(ストライク63球:75.9%)被安打6、与四球0、奪三振3、失点4
6月15日(同16日)対ロサンゼルス・ドジャース ※敵地
7回 109球(ストライク68球:62.4%)被安打2、与四球1、奪三振10、失点1
6月21日(同22日)対ニューヨーク・メッツ
6回 88球(ストライク58球:65.9%)被安打4、与四球2、奪三振6、失点4
ストライク率は、5月31日以外は60%以上をキープ。6月5日の5回1/3で降板した試合も68.4%で失点1と、ストライク率の高さに失点の低さが伴っている。それでも、6月10日や21日のようにストライク率が高くても被安打、失点が増えてしまう試合があるのも問題。打者の打ち損じを呼ぶボールのキレ、選球眼の良い打者に対してストライクゾーンの中でも厳しいコースに投げ込める細かな制球、そして味方打線が得点後に失点をしないなど、今後求められる投球への課題はまだだまだある。