大谷翔平、求められる1打席勝負での強さ ナ・リーグ本拠地での代打起用は「指名打者の宿命」
2019/06/23
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昨季は打率3割超も今季は未だ無安打
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が22日(日本時間23日)、敵地ブッシュ・スタジアムでのセントルイス・カージナルス戦の3回に代打出場し、三ゴロに倒れた。
ナショナル・リーグのカージナルスの本拠地ということもあり、指名打者の大谷は前日に続いてベンチスタート。20日(同21日)のトロント・ブルージェイズ戦から3試合連続となった。しかし、この日は序盤に出番が回てくる。
エンゼルスはこの日、リリーフ投手が先発を務める「オープナー」を採用。先発のノエ・ラミレス投手が2回を無失点に抑えた後、3回に無死一塁の場面でラミレスに打順が回ってきたため、代打として大谷が登場した。
大谷はカージナルス先発の右腕ダコタ・ハドソン投手と対戦し、初球の93マイル(約150キロ)のシンカーを見逃すと、続く2球目の内角高めた93.5マイル(約150キロ)の速球を弾き返すも三ゴロ。三塁手から二塁へボールが渡り一塁走者がフォースアウト、大谷は一塁に残った。
この後、1番に返りトミー・ラステラ内野手が中前安打、2番のマイク・トラウト外野手が左前安打で続き満塁のチャンスを作ったエンゼルスだったが、ジャスティン・アプトン外野手、コール・カルフーン外野手が相次いで凡退し無得点に終わった。
大谷はこの日1打数無安打で打率は.272。今季は代打出場した4試合(4打席)で未だ無安打と結果を残せていない。主に指名打者を務める打者にとって、ナショナル・リーグが本拠地での試合は「代打起用」が宿命となる部分がある。昨季は代打として22試合に出場し19打数6安打2本塁打(打率.316)と好成績だっただけに、今季も1打席勝負の場面での強さに期待したいところだ。
試合は、5回にエンゼルス2番手のフェリックス・ペーニャ投手がカージナルスのハドソンの放った打球を捕球後に送球エラー。その間に2点の先制を許す。さらに6回にもマーセル・オズーナ外野手に2ラン本塁打を浴び0-4とリードを広げられた。エンゼルスは7回にアルバート・プホルス内野手の第13号ソロ本塁打、8回にもアプトンが第3号ソロ本塁打を放つも反撃はここまで。2-4で敗れ3連敗となり、借金「2」となった(38勝40敗)。