前田健太、7回2失点の好投も勝ち負けつかず チームは3日連続サヨナラ本塁打で2位に13ゲーム差と独走
2019/06/24
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ロサンゼルス・ドジャースは23日(日本時間24日)、コロラド・ロッキーズと対戦。ドジャースは前田健太投手が先発登板し、7回を2失点(自責点2)と好投した。チームは同点の9回裏、ルーキーのウィル・スミス捕手の代打3点本塁打で劇的なサヨナラ勝ちを収め、これで3日連続のサヨナラ本塁打となった。
初回の前田は、直球とチェンジアップ、カーブを織り交ぜて押す投球。1番、2番を抑えたものの、3番デービッド・ダール外野手には3球目の直球をとらえられ、中堅への先制ソロ本塁打を許した。さらに安打を打たれるが、最後は一ゴロに斬ってこの回を1失点で終えた。
2回は先頭を初球で一邪飛、2人目は中前打。さらに3人目も一邪飛に抑えて2死を奪うが、ここまでの3人にはスライダーがやや甘く入り、危険なボールが多くなっていた。これを最後は修正し、2球連続で外角低めに沈めて空振り三振を奪った。
ようやくリズムに乗ってきたかと思われた前田だが、3回もヒット性の当たりが多く、苦しい展開。鋭い当たりの左飛、打ち取ったかに思われた当たりの右前打で1死一塁から、さらに良い当たりの左飛、そして中前打でピンチは拡大してしまう。最後はカウント3‐0からライアン・マクマホン内野手に中前に運ばれ、2点目を失った。
しかし、ここで崩れないのが今日の前田。4回は制球が定まり、三ゴロ、三振、遊ゴロと完ぺきに抑え込んだ。5回は先頭に右前打を浴び、さらに盗塁を許すも、ここは落ち着いて2人目を空振り三振。初回に本塁打を浴びたダールを歩かせ、三振、四球で2死満塁と苦しい状況から、最後は左飛で何とか無失点に切り抜けた。
6回は左飛、中飛、三ゴロと難なく三者凡退に斬ると、7回の先頭は一塁手ジョク・ピーダーソン内野手のナイスキャッチから前田がベースカバーに入って1死。さらに三振、一ゴロに抑えてこの回も無失点で終えた。
チームはこの後、3点を奪って逆転に成功したが、8回表に追いつかれる展開。9回裏同点、2死一、二塁と一打サヨナラの場面で打席にはルーキーのスミスが入った。スミスは2球目のスライダーを捉えると、打球は右中間スタンドに入るサヨナラアーチ。これでドジャースは3日連続のサヨナラ本塁打となった。2位ロッキーズにはすでに13ゲームの大差をつけて首位を独走している。
前田は7回86球を投げ、奪三振6、被安打7、与四球2、失点2(自責点2)と好投も、勝ち負けは付かず。内容を見れば捉えられる当たりが多かったものの、要所を締めて試合を作った。また、2打席目には中前打を放ち、自身の打率は.286にまで上昇。代打起用されるなど信頼されている打棒でも結果を残してみせた。