ヤンキース、ナショナルズ・シャーザー獲得の可能性高まる 「GMは何としてでも、と言うだろう」
2019/06/24
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ワシントン・ナショナルズのエース右腕、マックス・シャーザー投手の去就が噂されている。ニューヨーク・ヤンキースはルイス・セベリーノ投手らを故障で欠き、これ以上の離脱者が致命傷となりかねないため、強力な投手を補強する方針だ。同球団のキャッシュマンGMは積極的にトレードを行う考えを示しており、大エースの移籍は案外早期決着となるかもしれない。
今季ヤンキースは野手陣にケガ人が多発。苦しい戦いを強いられたが、現在はアーロン・ジャッジ外野手、ジャンカルロ・スタントン外野手らの復帰や、エドウィン・エンカーナシオン内野手も補強し、戦力は充実しつつある。
一方の投手陣は、エース右腕のセベリーノが開幕から長期離脱中。さらに、ベテランのJ.A.ハップ投手、C.C.サバシア投手らが不調で、今月は先発陣を支えていたドミンゴ・ヘルマン投手も負傷者リスト(IL)入りとなってしまった。救援陣は昨オフの補強もあり、圧倒的な存在感を示しているものの、先発陣が頼りない現状では長いシーズンを戦い抜けないという判断があるようだ。
様々な有力投手たちが候補に挙げられる中、注目されているのはナショナルズのシャーザーだ。今季ここまで16試合で6勝5敗、106回1/3を投げて防御率2.62、奪三振146、WHIP1.06という抜群の成績を残している右腕。防御率リーグ4位、投球回リーグ2位、奪三振はリーグ1位(MLB2位)と、圧倒的な成績でチームを支えている。
シャーザーについて、米メディア『スカイ』は、ヤンキース関係者の「キャッシュマンGMは、何としてでも獲得したい、と言うだろう」という発言を紹介。スーパースターをナショナルズが放出するかどうかはさておき、ヤンキースが本腰を入れて獲得に動く可能性が高いことを示唆した。
先日はバント練習で鼻骨を骨折しながら翌日に先発登板、7回10奪三振で無失点に抑えたことでも話題を呼んだエース、シャーザー。リリーフ陣が苦しい状況のナショナルズで浮上を狙うのか、”悪の帝国”ヤンキースの一員として世界一を目指すのか。時として”降板拒否”することもある強気な右腕も、チーム事情から新天地に身をおくことになるかもしれない。