“大谷翔平に次ぐ逸材”レイズ「二刀流マッケイ」衝撃デビュー 6回1死まで完全投球で0封初勝利、次戦はVS田中将大か
2019/06/30
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まずは投手として“打たせて取る”堂々の投球
タンパベイ・レイズに昇格したばかりの「二刀流選手」ブレンダン・マッケイが29日(日本時間30日)、本拠地トロピカナ・フィールドで行われたテキサス・レンジャーズ戦で投手としてメジャーデビューを果たした。
この日までのレイズとレンジャーズはともに46勝36敗と全く同じ戦績で、アメリカン・リーグのワイルドカード争いの首位で並んでいた。
この大事な試合で先発のマウンドを任されたマッケイは、新人らしからぬ落ち着いた立ち上がりを見せた。93~95マイル(約150~153キロ)の速球を主体に、落差の大きなカーブと切れのあるカットボールを織り交ぜ、僅か11球でレンジャーズ上位打線を3者凡退に打ち取ってみせた。
マッケイは2回以降も以下の通り安定した投球で凡打の山を築く。(カッコ内はアウトの内訳、フライアウトはライナーも含む)
1回:3者凡退(ゴロ2、フライ1)
2回:3者凡退(ゴロ1、フライ2)
3回:3者凡退(ゴロ1、フライ2)
4回:3者凡退(ゴロ1、フライ2)
5回:3者凡退(フライ1、三振2)
6回:1安打、1四球、無失点(犠打ゴロ1、フライ1、三振1)
左腕のマッケイはピッチャープレートの右端を踏み、右打者のインコース、左打者のアウトコースを中心に組み立てた。セットポジションから早いテンポで淡々と投げ続け、マウンド上ではほぼ無表情だ。
5回まで1人の走者も許さないパーフェクト・ピッチング。その時点までの投球数は僅かに66球(ストライク45球)だった。6回1死にダニー・サンタナから右前安打を打たれ惜しくも大記録は逃したが、この回も無失点で切り抜けた。
レイズは2回裏に3点を挙げ、試合の主導権を握ったまま3-0とリードを保つ。マッケイは勝利投手の権利を持って6回終了時点でベンチに退いた。この日のマッケイは6回を投げて全81球のうちストライクが55球。被安打1、与四球1、奪三振3、無失点と圧巻のデビューを飾った。