“大谷翔平に次ぐ逸材”レイズ「二刀流マッケイ」衝撃デビュー 6回1死まで完全投球で0封初勝利、次戦はVS田中将大か
2019/06/30
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指揮官が次回登板はヤンキース戦と予告 大砲との“再戦”にも期待
レイズは昨季からマイアミ・マーリンズに次いでメジャー・ワースト2位の観客数(今季平均1万4530人)で、地元での人気は低迷している。この日のトロピカナ・フィールドも1万6655人を集めたが空席が目立ち、記念すべきデビュー戦としてはやや寂しい入りではあったが、その中にはマッケイの両親を含む15人の家族や親せきが大挙して応援に駆け付けた姿も見られた。
試合はレイズが7回に2点を加え、その後追い上げられたものの5-2で逃げ切った。初登板で無失点に抑え、初勝利という投手としてこの上ないメジャーデビューを果たしたマッケイだが、何よりも大谷翔平に続く二刀流選手として期待されている。
マッケイは2017年ドラフト全体4位でレイズに指名されプロ入り。3年目となる今季は開幕を傘下2Aモンゴメリー・ビスケッツで迎え、5月末には3Aダーラム・ブルズへ昇格した。そこでも投手として3勝0敗、防御率1.08という好成績を維持し、指名打者としても15試合で49打数13安打、打率.265、4本塁打、10打点、OPS.951の成績を残している。
今回のマッケイのメジャー昇格はレイズが2日前に延長18回を戦ったことで先発投手が足りなくなったチーム事情からの緊急措置と見られている。まずは投手としてのメジャーデビューが先になったマッケイだが、今後どれだけの期間メジャーに留まるか、そして打者としての出場機会もあるかは現時点では分からない。
米スポーツ専門局『ESPN』の報道によれば、レイズのケビン・キャッシュ監督は「7月5日(同6日)のニューヨーク・ヤンキース戦で再びマッケイを登板させる予定だ」と語っている。ローテーションの順番からすると、その日のヤンキースの先発は田中将大になる可能性もある。
田中はマッケイのメジャーデビューと同日に行われた史上初の「ロンドンシリーズ」で先発したものの、僅か2死しか取れずに初回6失点でノックアウトされる大乱調を演じてしまった。それでも、もし田中とマッケイとの投げ合いが実現すれば、日本でも注目を集める試合になるだろう。
また、マッケイは15日(同16日)のヤンキース傘下3Aとのマイナー戦で先発登板し、リハビリ出場中だったアーロン・ジャッジとジャンカルロ・スタントンのヤンキース両主砲を2人合わせて4打数0安打3奪三振に抑える好投を見せており、メジャーリーグを代表する大砲との再戦の行方にも期待が高まるところだ。