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カブス守護神…になるはずが2発献上3失点 キンブレルが10点追う展開で登板、防御率0.00→13.50

2019/07/02

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調整登板?初登板初セーブから中3日で防御率13.50に

 シカゴ・カブスのクローザー、クレイグ・キンブレル投手が1日(日本時間2日)、敵地PNCパークでのピッツバーグ・パイレーツ戦で、10点を追う8回に登板して移籍後初失点となる3失点を喫した。
 
 昨オフにボストン・レッドソックスからフリーエージェント(FA)となり長らく契約が結べず、先月6月7日(同8日)に3年4300万ドル(約47億円)でカブスと契約したキンブレル。27日(同28日)に移籍後初登板を果たし無失点で初セーブを挙げたが、この日は意外な展開での登板となった。
 
 カブスは敵地でのパイレーツ戦で序盤から中盤にかけて打ち込まれ、7回終了時点で5-15と10点を追う敗色濃厚な展開。しかし、チームの5番手として登板したのは、なんとクローザーのキンブレルだった。
 
 前回登板から中3日が空いていたが、10点差という大差での登板。メジャーリーグでは、中継ぎ投手をこれ以上使いたくないという思いから、野手が登板するというケースが少なくない。それでも、首脳陣が指示したのはキンブレルの登板だった。
 
 キンブレルは先頭の代打ホセ・オスーナ内野手に95.4マイル(約153キロ)の速球を捉えられ中堅バックスクリーンへのソロ本塁打とされると、さらに続く打者には二塁打を浴びる。その後、三振と中飛で2アウトを取ったが、この日ここまで2本塁打を放っていたジョシュ・ベル内野手にも速球を右中間スタンドに運ばれる2ラン本塁打。直後の打者から三振を奪ってイニングを終えたが、この日は1回19球(ストライク12球)を投げて被安打3(本塁打2)、失点3で移籍後2試合目にして防御率が0.00から13.50に跳ね上がった。
 
 キンブレルが1イニング以内で3失点以上を喫したのは、レッドソックスに所属していた昨季9月26日(同27日)のボルティモア・オリオールズ戦で1/3回を投げて4失点して以来。昨季3失点以上を喫したのはこの試合のみだった。
 
 結局、カブスは9回の攻撃も無得点に終わり5-18で大敗し2連敗。前日までナショナル・リーグ中地区首位で並び、この日勝利したミルウォーキー・ブリュワーズに1.0ゲーム差をつけられて単独2位に陥落した。カブスが首位を明け渡すのは6月18日(同19日)以来13日ぶり。単なる調整登板か、他のブルペン事情があるのか定かではないが、キンブレルにとっては新天地で早くも2試合目にしてホロ苦いマウンドを味わうことになってしまった。

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