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大補強メッツ、まさかの低迷でチーム解体の可能性 フレイジャーら主力に放出説、再建モード突入か

2019/07/02

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開幕前は優勝候補も…成績不振、GM越権行為と苦しい状態

 今季は低迷が続くニューヨーク・メッツだが、トッド・フレイジャー内野手ら主力選手にトレードの可能性が浮上している。米メディア『nj.com』が1日(日本時間2日)、伝えている。
 
 いよいよ6月も終わり、夏場に突入していくメジャーリーグ。トレード期限である7月31日(同8月1日)まで約1カ月となり、買い手と売り手のチームが別れ始める頃だが、オフに大補強を敢行したメッツが売り手に回る可能性が高まっている。
 
 メッツはここまで38勝47敗でナショナル・リーグ東地区4位に低迷。新加入のロビンソン・カノー内野手が打率.238、4本塁打、18打点と不振に陥り、最近3試合で2勝を挙げ5勝4敗、防御率4.56のノア・シンダーガード投手にはトレードの噂が絶えない状態。他にも、GMの越権行為が問題視されるなど、苦しいチーム状態が続いている。
 
 そしてシンダーガードに加え、さらなる放出候補が挙げられているようだ。同メディアによると、それはザック・ウィーラー投手、ジェイソン・バルガス投手、トッド・フレイジャー内野手だという。
 
 29歳のウィーラーは速球を中心とした本格派。しかし今季は17試合で防御率4.51、6月は5登板で被本塁打6と打ち込まる場面が多い。一方のバルガスは36歳のベテラン投手。当初はローテ5番手として見られていたが、14試合で3勝3敗、防御率3.66となっており、エースのジェイコブ・デグロム投手に次ぐ活躍を見せている。
 
 33歳のフレイジャーは長打力が持ち味の三塁手。今季は故障で出遅れたものの、61試合で11本塁打、OPS(出塁率.342+長打率.463).805と安定した能力を発揮。また、2017年途中から所属したヤンキースではサムズ・ダウン(ブーイング)のポーズをあえてチーム内で流行させ、結束力を高めるなどリーダーシップの評価も高い。
 
 成長しつつあるウィーラーと実績抜群のバルガス、そしてチームリーダーとしても貢献度の高いフレイジャー。もしトレードで放出するとなれば、戦力ダウンは計り知れない。ただ、同地区首位のアトランタ・ブレーブスとは既に12.0ゲーム差があるだけに、チーム解体も時間の問題かもしれない。
 
 開幕前には積極的なトレードや契約延長などを敢行し、盤石なチーム作りをしていたメッツ。同じくニューヨークに本拠地を置くヤンキースが好調なだけに、トレードが行われれば、ファンにとって非常に悔しいシーズンになりそうだ。



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