ヤンキース・ラメイヒューがMVP候補! 英国2戦7安打、打率ALトップで本命トラウトの対抗馬に
2019/07/02
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球団ではAロッド以来12年ぶりの受賞なるか
ニューヨーク・ヤンキースのD.J.ラメイヒュー内野手が、ロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウト外野手に次ぐアメリカン・リーグ最優秀選手賞(MVP)候補として紹介された。米メディア『Sports Illustrated』が1日(日本時間2日)、伝えている。
ロンドンシリーズを2連勝スイープで飾ったアメリカン・リーグ東地区首位のヤンキースは5連勝と好調。54勝28敗、勝率.659と順調に勝ち進んでおり、同2位のタンパベイ・レイズとは6.5ゲーム差、3位でライバル球団でもあるボストン・レッドソックスとは11.0ゲーム差をつけて首位に立つなど、地区優勝に向けて敵無しの状態が続いている。
そんなヤンキースだが、アーロン・ジャッジ外野手、エドウィン・エンカーナシオン内野手らが名を連ねる超重量打線が持ち味のひとつ。圧倒的な長打力で数々の高投手を打ち砕いているが、その打線の中でも一際目立つのがラメイヒューだ。
オフにフリーエージェント(FA)でヤンキースに加入したラメイヒュー。隙のない内野のオールラウンダーとして成績していたが、打者有利なロッキーズ本拠地、クアーズ・フィールドを離れることによって、当初は打撃力低下が懸念されていた。しかし、それは杞憂に終わったようだ。
ラメイヒューはここまで76試合で打率.345、12本塁打、61打点の成績。打率はアメリカン・リーグトップ、打点は2位にランクインしており、自身初の二冠王も視野に入っている。初の欧州公式戦となるロンドンでの2試合では12打数7安打と固め打ち。ミートの上手さが三振の多いヤンキース打線の中でアクセントとなっている。
また、二塁守備の名手ぶりも変わっておらず、今季は三塁など複数ポジションを兼任。攻守ともに絶好調のラメイヒューだが、嬉しいことに、移籍1年目でア・リーグMVP候補としても取り上げられるようになっている。同メディアによると、ラメイヒューはトラウトに次ぐ有力候補だという。
トラウトは81試合で打率.297、22本塁打、57打点、8盗塁、OPS1.058(出塁率.452+長打率.606)と相変わらず圧倒的な成績を残している。間違いなくメジャーリーグNo.1プレイヤーの1人だが、毎年のように活躍しているため、印象では突如ライバルに躍り出たラメイヒューにやや分があるかもしれない。
もしラメイヒューがMVP受賞となれば、ヤンキースでは2007年のアレックス・ロドリゲス氏以来、12年ぶりの快挙となる。両リーグでの首位打者達成(ナ・リーグでは2016年に打率.348で首位打者)にも期待がかかる中、ラメイヒューはどこまで好調を維持できるだろうか。