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ナショナルズ・コービン、親友スキャッグスの背番号で好投 09年ドラ1&2左腕、揃って移籍&デビュー

2019/07/03

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試合前マウンドに指で「45」。ナショナルズ指揮官「彼らは一緒になった」

 ワシントン・ナショナルズの先発左腕パトリック・コービン投手が2日(日本時間3日)、本拠地ナショナルズ・パークでのマイアミ・マーリンズ戦に登板。アリゾナ・ダイヤモンドバックス時代の同僚で前日に急死したロサンゼルス・エンゼルスのタイラー・スキャッグス投手を悼んで背番号「45」を着け試合に臨んだ。
 
 コービンは2009年のドラフト会議でエンゼルスから2巡目で指名を受け入団。その時の1巡目指名選手がスキャッグスだった。翌2010年にともにダイヤモンドバックスに揃ってトレード移籍し、マイナー生活を送った後に2012年にそれぞれメジャーデビューを果たした。
 
 スキャッグスは後にエンゼルスへ復帰、コービンもダイヤモンドバックスで活躍した後に今季からナショナルズへ移籍と進む道は分かれた2人。それでも、ともに苦楽を過ごした仲間の死を悼み、コービンはこの日本来の背番号「46」ではなくスキャッグスが着けていた「45」を着けて試合に臨んだ。
 
 米公式サイト『MLB.com』によれば、ナショナルズのデーブ・マルティネス監督は「彼ら(コービンとスキャッグス)は一緒になった」と話し、「(スキャッグスは)彼の親友だ。彼は(スキャッグスの死を受けて)感情的になっていたが、登板することを望んだ。私も彼にはそれが必要だと感じたんだ」と起用に至るまでの思いを語った。
 
 また、指揮官としてもプレゲーム会議でスキャッグスとその家族、そしてエンゼルスへの支援を申し出た。そして「ワシントン市民を代表して、チーム、そして私自身からも心からのお悔やみを申し上げます。我々は“ベースボール・ファミリー”。彼はその一部だ」と哀悼の意を示した。
 
 マーリンズ戦に登板したコービンは試合開始前、マウンドに指で「45」を描いて投球に臨んだ。そして自身3試合連続となる7回を投げ被安打6、無四球、奪三振7、失点1の成績で降板。2-1とリードし勝ち投手の権利を持ったままリリーフ陣にマウンドを託した。その後、8回に同点とされたが、9回にトレイ・ターナー内野手がサヨナラ適時二塁打を放ってチームは3-2で勝利を収めた。コービンに勝ちは付かなかったが、好投は天国のスキャッグスにきっと届いていたはずだ。

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