ダイヤモンドバックス「あと1球」から勝利スルリ…5者連続四球で逆転サヨナラ負け 平野佳寿の好救援実らず
2019/07/03
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5番手ホランドが1点差守り切れず
アリゾナ・ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手が2日(日本時間3日)、敵地ドジャー・スタジアムでのロサンゼルス・ドジャース戦にリリーフ登板。1回2奪三振、無失点と好投したが、チームは9回にまさかの5者連続四球で逆転サヨナラ負けを喫した。
ダイヤモンドバックスは5回までに4-3と1点リードし、試合はそのまま終盤を迎える。平野は8回4番手として登板。先頭の3番マット・ビーティ内野手に対してカウント1-1から85.3マイル(約137キロ)のスプリットで中飛に打ち取ったが、続くコディ・べリンジャー外野手にはそのスプリットを捉えられ中堅への二塁打。1死二塁のピンチを招く。
それでも、5番のマックス・マンシー内野手をカウント1-2から91.4マイル(約147キロ)の速球でファールチップの三振を奪い、最後はエンリケ・ヘルナンデス内野手もカウント1-2からスプリットで空振り三振。傷口を広げず無失点で切り抜けた。
今季37試合目の登板となった平野はこの日1回15球(ストライク11球)を投げて被安打1、無四球、奪三振2、無失点で防御率を4.31とした。
ダイヤモンドバックスは1点差の9回、5番手としてグレッグ・ホランド投手を送り込んだが、これが大誤算だった。先頭から難なく2アウトとし、クリス・テイラー内野手に対してもフルカウントと追い込んだものの四球。ここから4者連続四球を与え、押し出しで4-4の同点とされた。ホランドは降板を余儀なくされ6番手のT.J.マクファーランド投手に後を託した。
しかし、マクファーランドもこの流れを止められない。強打者べリンジャーを迎えフルカウントまでいった後、6球目に投じた速球は無情にも内角高めに大きく外れ四球。まさかの5者連続四球、2者連続の押し出しで4-5、逆転負けを喫し2連敗となった。
米公式サイト『MLB.com』によれば、試合前にはダイヤモンドバックスのデリック・ホールCEOが、かつてダイヤモンドバックスに所属し前日に急逝したロサンゼルス・エンゼルスのタイラー・スキャッグス投手について「彼はメジャーリーグのキャリアをこの球団でスタートさせた。彼がここで“素晴らしいチームメイト”であったことをずっと忘れない」と声明を発表していたが、スキャッグスに捧げる勝利とはならなかった。