激戦の予感漂う7月。ア・リーグ東地区3強は直接対決多し ヤンキースをレイズ&レッドソックスが猛追へ
2019/07/03
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独走ヤンキース、長打力武器に首位固めなるか
メジャーリーグは7月に入り、9日(日本時間10日)のオールスターゲームを経ていよいよシーズン後半に入る。ニューヨーク・ヤンキースを筆頭に激戦区のアメリカン・リーグ東地区では、7月に上位3チームが直接対決や他地区の上位チームとの試合が多く、優勝へ向けてカギを握る月となりそうだ。
ア・リーグ東地区は2日(同3日)現在、ヤンキースが単独首位。2位のタンパベイ・レイズに5.5ゲーム差をつけて独走している。3位には昨季のワールドシリーズを制したボストン・レッドソックスが首位から10.0ゲーム差の位置に付けている。
1位から3位まで10.0ゲーム差。かなり大きい差にも見えるが、7月はこれらがギュッと縮まるか、あるいは逆転の可能性もあるかもしれない。というのも、7月は当該チームの直接対決が多く、さらには他地区の好調チームと対戦するカードも控えているのだ。
まずはヤンキース。チームは主砲のアーロン・ジャッジ外野手が故障から復帰し、トレードでこちらも大砲のエドウィン・エンカーナシオン内野手を獲得。他にもディディ・グレゴリアス内野手、ジオ・アーシェラ内野手、今季から加入し打率リーグトップ(.341)のD.J.ラメイヒュー内野手など長打力を武器に泣く子も黙る強力打線がチームを支えている。
一方の投手陣は課題が残る。チーム防御率はリーグ6位の4.23。先発の防御率はチームトップ9勝のドミンゴ・ヘルマンを故障で欠く他、J.A.ハップが7勝、田中将大、ジェームズ・パクストン、C.C.サバシアがともに5勝にとどまる。リリーフ陣はアダム・オッタビーノ、ザック・ブリットン、アロルディス・チャップマン投手と勝ちパターンの投手は心強いが、その他の投手がどこまで試合を崩さないでイニングを進めることができるかが勝利を拾うポイントになる。
ヤンキースの7月のスケジュールは以下の通り。(日付は現地時間、※はビジター)
3日 ニューヨーク・メッツ※
4日~7日 タンパベイ・レイズ※
8日~9日 ホームランダービー、オールスターゲーム
12日~14日 トロント・ブルージェイズ
15日~18日 タンパベイ・レイズ
19日~21日 コロラド・ロッキーズ
22日~24日 ミネソタ・ツインズ※
25日~28日 ボストン・レッドソックス※
30日 アリゾナ・ダイヤモンドバックス
<ヤンキースのレイズ、レッドソックスとの今季対戦成績>
対レイズ 9試合7勝2敗
対レッドソックス 7試合6勝1敗
レイズとは4連戦がホームとビジターで1度ずつ。レッドソックスとは下旬にビジターで4連戦が控えいる。その他にも、同リーグ中地区首位のツインズと3連戦、ナショナル・リーグ西地区2位のロッキーズとの3連戦が下旬にある。12日から28日まで17連戦となるが、自慢の打棒が連戦中も発揮し続けられるか、投手陣の復調にも注目だ。