激戦の予感漂う7月。ア・リーグ東地区3強は直接対決多し ヤンキースをレイズ&レッドソックスが猛追へ
2019/07/03
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試合巧者のレイズ。投打ともに若い力の奮起必要
次に2位のレイズ。レイズは先発投手陣の駒が少ないことからリリーフ投手が先発を務める「オープナー」を多く採用。しかしそれが功を奏し、2日の時点で50勝を挙げる健闘を見せている。
チーム防御率3.20はメジャー30球団でNo.1。先発はシーズン序盤で6勝したタイラー・グラスノーが故障で離脱したのは痛いが、それを上手く補っている。中でも今季から加入した35歳のベテラン、チャーリー・モートンはここまで18試合に登板し9勝、防御率2.36と安定。昨季のサイ・ヤング賞左腕ブレイク・スネルは5勝にとどまっているが、17試合で85回を投げ117奪三振と能力の高さは相変わらず。二刀流のブレンダン・マッケイも投手として初登板初勝利を挙げ、今後の期待が高い。
リリーフ陣は剛腕クローザーのホセ・アルバラード、30試合を投げ防御率1.10のエミリオ・パガーンなど若い投手が中心。先発・リリーフを起用にこなすライン・スタネック、ヨニー・チリーノスも大きな戦力だ。
打撃陣は、他チームが羨む若手有望株の宝庫。ともに24歳のオースティン・メドウズ外野手とブランドン・ロウ内野手、23歳のウィリー・アダメズ内野手、さらに20代前半の選手を支える29歳のケビン・キアマイアー外野手、28歳のアビザイル・ガルシア外野手、31歳のトミー・ファム外野手はチャンスに強く得点を稼ぐ力がある。
レイズの7月のスケジュールは以下の通り。(日付は現地時間、※はビジター)
3日 ボルティモア・オリオールズ
4日~7日 ニューヨーク・ヤンキース
8日~9日 ホームランダービー、オールスターゲーム
12日~14日 ボルティモア・オリオールズ※
15日~18日 ニューヨーク・ヤンキース※
19日~21日 シカゴ・ホワイトソックス
22日~24日 ボストン・レッドソックス
26日~28日 トロント・ブルージェイズ※
30日~8月1日 ボストン・レッドソックス※
(注)13日はダブルヘッダー
対ヤンキース 9試合2勝7敗
対レッドソックス 9試合5勝4敗
ヤンキースとの計8戦の他は、下旬にホームでのレッドソックスとの3連戦が控える。30日からはビジターでの3連戦もあり気が抜けない。しかし、その他は同地区4位のブルージェイズと5位オリオールズ、ア・リーグ中地区3位のホワイトソックス戦と、比較的下位チームとの対戦が多い。しかしそれは同時に取りこぼしてはいけないカードでもある。