予想外? 代役の代役でトーレスがオールスター選出 、23歳未満ではヤンキース史上3人目の快挙
2019/07/05
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実力は抜群、ラメイヒューとの二遊間にも注目
ニューヨーク・ヤンキースのグレイバー・トーレス内野手がタンパベイ・レイズのブランドン・ロウ内野手に代わってオールスターゲームのロースターに入ることが分かった。米公式サイト『MLB.com』が4日(日本時間5日)、伝えている。
今季メジャー2年目を迎え、すっかりヤンキースの主力選手に成長したトーレス。今季は78試合で打率.294、19本塁打、50打点と打撃好調。守備でも開幕直後は遊撃手としてプレーし、ディディ・グレゴリアス内野手復帰後は二塁手に就いている。
また、故障者が相次いだ時期にもトーレスは長期離脱をすることなくプレー。年齢も22歳と若く、球団にとっては現在も、そしてこれからも欠かすことのできない選手となっている。
そんなトーレスだが、またメジャー最高の晴れ舞台を経験することになりそうだ。同サイトによると、レイズからオールスターゲームのロースター入りをしていたロウが右足の故障によって10日間の負傷者リスト(IL)入りが決定。一枠空いたところで、トーレスに白羽の矢が立った。
なおIL入りとなったロウも、ロサンゼルス・エンゼルスのトミー・ラステラ内野手の代役としてロースター入りしていた選手。トーレスは代役の代役ということになり、予想外の選出となった。また、トーレスにとっては昨季に続いて2年連続での選出となる。
そしてこの選出は球団史にとっても特別なものになった。ヤンキースの選手が23歳になるまでに複数回オールスターに選出されるのは、通算536本塁打のミッキー・マントル氏、56試合連続安打のジョー・ディマジオ氏に次いでトーレスが3人目で、トーレスは偉大なレジェンドたちと肩を並べることになった。
ほかにもヤンキースからは、クローザーのアロルディス・チャップマン投手、“打てる捕手”の代表格であるゲイリー・サンチェス捕手、首位打者、そしてMVP候補としても取り上げられているD.J.ラメイヒュー内野手がオールスターに選ばれており、トーレスはヤンキースから4人目の選出となる。
特にラメイヒューは二塁手を務めることも多く、トーレスが遊撃手として出場するときは二遊間コンビを組む機会もある。ヤンキースファンにとっては見慣れた強打&好守の黄金コンビだが、2人が真夏の祭典でも共演する可能性も出てきた。オールスターゲームは9日(同10日)、インディアンス本拠地プログレッシブ・フィールドで開催される。