田中将大、レイズ二刀流左腕と投げ合い7回途中4失点 ヤンキースは延長11回に豪快2発で首位攻防2連勝
2019/07/06
Getty Images
勝ち投手の権利が一転負けの可能性も…味方の同点弾に救われる
ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が5日(日本時間6日)、敵地トロピカーナ・フィールドでのタンパベイ・レイズ戦に先発登板し、6回1/3を4失点という内容で勝ち負けは付かなかった。
田中は英国・ロンドン遠征後初めてとなる登板。英国では1回持たず6失点と大乱調に終わったが、この日はレイズとの首位攻防戦でレイズの二刀流選手、ブレンダン・マッケイ選手との投げ合いを演じた。
田中は初回、アーロン・ジャッジ外野手の第8号ソロ本塁打で1点の援護をもらう。直後のマウンドでは2本の安打を許し1死一、二塁のピンチを招くも後続を打ち取って無失点で切り抜けた。
2、3回も無失点に抑えた田中だったが、4回に9番マイケル・ブロウソウ内野手にメジャー初本塁打となるソロを浴び1-1の同点に追い付かれた。ヤンキースは5回にすぐさま2点を勝ち越し4-2としたものの、田中は直後の5回にマイク・ズニーノ捕手に再びソロ本塁打を許してしまい1点差とされる。
レイズ先発のマッケイが5回3失点で降板したのに対し、リードのまま5回を投げ切り勝ち投手の権利を得た田中は、6回を無失点として7回もマウンドへ。先頭打者を左飛に打ち取り1死としたが、本塁打を打たれているブロウソウに二塁打、ズニーノには四球・暴投で一、三塁とピンチを迎えた。ここで田中は降板し2番手のネスター・コルテスJr.投手に託した。
しかし、このコルテスJr.が踏ん張れない。オースティン・メドウズ外野手に死球を与えるなど2死満塁とし、3番のケビン・キアマイアー外野手に左前へ2点適時打を浴びて3-4と逆転を許してしまった。田中が出した走者2人が生還したことで、田中に一転負けが付く可能性が生まれた。
田中はこの日6回1/3、101球(ストライク68球)を投げ被安打6、与四球2、奪三振5、4失点。防御率は3.86となった。
追う展開となったヤンキースは8回に先頭の代打アーロン・ヒックス外野手が第7号ソロ本塁打を放ち4-4の同点とする。これにより田中の負けは消えた。試合は9回で決着つかず、4-4のまま延長戦に突入した。
試合が再び動いたのは11回だった。この回からマウンドに上がったレイズの5番手ライン・スタネック投手に対して、ヤンキースは先頭のジャッジがこの日2本目となる第9号ソロ本塁打。5-4と勝ち越しに成功し、その後もブレッド・ガードナー外野手に第13号3ラン本塁打が飛び出して8-4とリードを広げた。
ヤンキースはその裏の守りで3番手のデビッド・ホール投手が1死一、二塁のピンチを招いたが、クローザーのアロルディス・チャップマン投手が満塁としながらも走者の生還を許さず試合終了。ヤンキースは首位攻防戦を2連勝としてゲーム差を8.5に広げている。