大谷翔平は「何も待たない」。球界最強右腕バーランダーとの対戦で見えた好調の必然性
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手は、7月1日(日本時間2日)から7日(同8日)の一週間で、オールスターブレイクを前に、キャリアハイへ向け数字を加速させた。好調を維持する大谷だが、同地区首位アストロズのエース・バーランダーとの対戦後に語った打席内での思考は、実にシンプルなものだった。
2019/07/08
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リーグ屈指の好投手たちと対戦も好調維持
タイラー・スキャッグス投手の突然の死去という悲劇で幕を開けた今週のロサンゼルス・エンゼルス。気持ちの切り替えが困難な中、チームは3勝3敗で一週間を乗り切り、前半戦を終了させた。「(気持ちを)切り替えろという方がムリ」と述べていた大谷翔平選手だったが、グラウンド上では引き続き好調を維持したまま、オールスターブレイクを迎えた。
同僚の突然の死という状況にも、MLBのスケジュールは容赦なく消化される。メンタル的にも最悪の状況の中、アメリカン・リーグ西地区を独走するヒューストン・アストロズとの同地区対決、ジャスティン・バーランダー投手、ゲリット・コール投手というリーグ屈指の剛腕との対決が巡ってきた。
結果は既にご承知の通りだが、今週も大谷のパフォーマンスは素晴らしいものだった。ヤマ場となった、バーランダー、コールとの対決では、それぞれに3打数1安打という結果を残したが、非常に見どころの多い対決であった。特に現地5日(日本時間6日)のバーランダーとの対決は短いながらも非常に内容の濃いものであった。